クロスオーバー発売から2年「新型クラウンシリーズ」はどんな人が買っているのか?
これまでのクラウンとは異なり、複数のボディタイプがラインナップされたことや、ボディタイプにより発売タイミングが異なったこと、モデルチェンジ内容が従来と違ったことなどから、情報収集の必要性があったとも見て取れる。 次に「車種決定の理由」を4つの選択肢から見てみた。「車そのもの」を決定理由とした人の数に着目してみよう。 16代目セダン、スポーツでは8割を超える人が、15代目セダンとクロスオーバーでは7割強の人が、「車そのもの」と答えている。
ここ10年以上あまり元気のないセダンタイプを購入している16代目セダン購入者や、競合ひしめくSUV市場に登場したスポーツ購入者でスコアが高いことから、「クラウンだからほしい」と思う人々に支持され購入されているのだろう。 ■3人に2人はクラウンを「指名買い」 少し角度を変えて、「決定のこだわり度」を4つの選択肢から追ってみよう。 「ぜひこの車種に」と、こだわりの強かった人のボリュームを見ると、先ほど示した「車種決定の理由」と同様、16代目セダン、スポーツが頭ひとつ抜けて多いことがわかる。
もうひとつの注目点は、クロスオーバーが4割程度と低いことだ。歴代クラウンのオーナーが、「新型が出たから」という理由で購入した可能性がある。シリーズ第1弾が、クロスオーバーでなかったら、結果は変わっていたかもしれない。 購入に際して他に「比較検討」したクルマはあったのだろうか。「比較検討したクルマがあった人」と答えた人は、どのクラウンも35%程度。つまり、約3人に2人はクラウンを「指名買い」しているのである。
次に、クラウンシリーズ購入者が「どんなクルマと比較したのか」を、メーカー単位、車種単位それぞれの粒度で紹介する。メーカー別では、クラウン各モデルとも「最も比較したのはトヨタ車」となっており、次いでレクサスが続いた。 メーカー各社がラインナップを絞る中、トヨタも例に漏れず車種の統廃合などを行っている。とはいえ、依然としてトヨタは日本市場に多くの車種を用意するため、トヨタ内で比較しやすい状況であるといえる。