J.LEAGUE(ゲキサカ)

[8.16 J1第27節 札幌5-3鳥栖 プレド] 　北海道コンサドーレ札幌がホームでサガン鳥栖を5-3で下した。19位と最下位による“裏天王山”。3試合ぶりの勝利で札幌の勝ち点は19に伸び、鳥栖との差は5に縮まった。鳥栖は痛い敗戦で、残留圏17位の磐田との勝ち点差は4のままとなった。 【写真】「レジェンドカップル」「びっくり！」元なでしこ鮫島彩さんが驚きの2ショット披露 　鳥栖が前半6分にエースストライカーのFWマルセロ・ヒアンが肉離れとみられる症状で負傷交代。波乱を予感させる幕開けとなるが、札幌が一気に得点を重ねてリードを奪う展開に持ち込む。 　特に左ハムストリング肉離れのために10試合ぶりの出場となったMFスパチョークが存在感をみせる。まずは前半10分にセットプレーのこぼれ球をエリア手前からのミドルを突き刺して先制点を決めると、直後の11分にはスパチョークのクロスからMF駒井善成がダイビングヘッドで飛び込んで、リードを2点に広げた。 　さらに札幌は前半16分にも駒井がこの日2点目となるこぼれ球を蹴り込むシュートでゴールネットを揺らし、あっという間に3点差としてゲームの主導権を握った。 　反撃したい鳥栖は後半から2日前に名古屋から獲得を発表したばかりのMF久保藤次郎を投入。するとまずは後半12分、MF中原輝のグラウンダークロスをMF福田晃斗が合わせて1点を返すと、同15分には福田のスルーパスからDF堺屋佳介のマイナス折り返しを久保がダイレクトで蹴り込んで、1点差に詰め寄った。 　しかし札幌はは後半25分、MF近藤友喜の右サイドからのクロスにMF青木亮太が走り込む。ただその前に入ったDF原田亘に当たってオウンゴール。再び札幌のリードが2点となったが、同32分に鳥栖はMF清武弘嗣のクロスを堺屋がヘディングで押し込んで、またも1点差に詰め寄った。今季よりトップ昇格した堺屋は、うれしいJ1初ゴールになった。 　だが札幌にも終盤、待望の選手にゴールが生まれる。今夏の移籍で加わったシエラレオネ代表FWアマドゥ・バカヨコが後半31分からピッチに立って、Jリーグデビューを果たす。すると後半44分、近藤が倒されて獲得したPKをバカヨコがセット。左に蹴ったシュートはGK朴一圭の手に当たったが、勢いが勝ったシュートはそのままゴールラインを越えた。バカヨコのデビュー戦弾などで5得点を奪った札幌が“裏天王山”を制した。