最近「お米」が高すぎます… なにか安く入手する方法はないでしょうか?
2024年の夏ごろから米不足が騒がれ、「令和の米騒動」とも呼ばれています。近所のスーパーで、お米が品薄になっている地域も多いでしょう。一部のスーパーでは、購入制限や抽選販売を実施しているほどです。 お米が買えなくて、困っている方も多くいるかもしれません。そこで本記事では、お米が値上がりしている理由と、安く入手する方法について解説します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
お米が高騰している理由
食品価格の上昇が相次ぐなか、値上げの影響をあまり受けていなかったお米ですが、2024年に入り全国的な値上げが実施されました。以前は5キログラムで1800円程度だった品種も、2024年8月現在では2200円程度にまで上昇しているそうです。お米の価格が急激に上がった要因として、主に以下のようなことが挙げられます。 ●相次ぐ猛暑 ●インバウンドによる需要の増加 ●主食用の米を作る農家が減少している ここからは、上記の理由について一つずつ解説します。 ■相次ぐ猛暑 お米は農地で栽培されるため、天候や気温の影響を強く受けます。特に2023年と2024年は記録的な猛暑が続いており、お米の収穫量が減少しています。 農林水産省の「作物統計調査」によると、2023年の主食用米の収穫量は、2021年の700万7000トンを大きく下回る661万トンでした。また、2022年も670万1000トンと、米の収穫量が直近2年間で大きく下がっています。 原因のすべてが猛暑というわけではありませんが、ここ数年間で記録的な猛暑が続いていることを考えれば、無関係とはいえないでしょう。 ■インバウンドによる需要の増加 お米の価格が高騰している理由の一つとして考えられているのが、「コロナ禍の回復によるインバウンドの増加」です。2023年にコロナウイルスが5類に移行し、日本に渡航する外国人観光客の数は回復しつつあります。すしやどんぶりなど、日本独自の外食需要が再び高まったことが、一時的なお米の品薄につながっていると考えられます。 ■主食用の米を作る農家が減少している お米の価格が高騰しているもう一つの理由は、「米農家の減少」です。農林水産省が2024年に発表した「米の消費及び生産の近年の動向について」によると、水稲の作付けを行う個人経営者の数は、直近15年間で半分にまで減少しています。また、水稲に携わる人の年齢は大半が50歳以上であり、今後も米農家は減少する可能性があります。 さらに、既存の米農家の業態が、主食用米から飼料用米にシフトしていることも原因です。飼料用米は補助金が支給されるため、主食用米よりもコストパフォーマンスが高いといわれています。主食用よりも飼料用の米を作ったほうが稼げるなら、転作してしまうのも無理はありません。