食中毒の原因菌検出されず、宮城 給食牛乳で体調不良、保健所検査
宮城県内の小中学校で4月25日の給食に出された牛乳を飲んだ児童生徒ら600人超が体調不良を訴えた問題で、仙台市保健所が牛乳22検体を検査した結果、食中毒の原因菌や化学物質は検出されなかった。同保健所が7日、取材に明らかにした。 製造したのは東北森永乳業仙台工場(仙台市宮城野区)。市保健所は牛乳のほか17人から便の提供を受けて調べたが、共通の病原性を持った遺伝子は確認されなかった。工場への立ち入り検査でも法令違反や不備は見つからなかった。 仙台市教育委員会によると、仙台市では児童生徒337人が腹痛や下痢を訴えた。県によると、同市以外では10市町で風味異常や体調不良の申し出があった。