月曜にシャツと下着を5セット持って金曜に退社の日々…激務の一流ビジネスマンが「自分の時間」を作った方法
■人生の豊かさを決める時間の使い方 Reticular Activating System(脳幹網様体賦活系)という脳機能があります。世の中には五感に訴えかける情報の量が凄まじく、それをすべて受け止めていたら、あっという間に脳がキャパシティオーバーしてしまうため、それを制御するためのフィルターのようなシステムです。 このシステムは、自分の興味や関心のある情報だけを無意識に取捨選択し、インプットする能力、ともいえます。 無意識にフィルターで落とされてしまう事柄に対して、このシステムを有効化させるためには、第三者である他人から意識にあげてもらうことと、自分自身がそのことを重要だと脳に刷り込ませること、の2つがあります。だからこそ自分にとっての、緊急性(低)×重要度(高)にあたるものが何なのか、しっかり整理をしたうえで、自分の意識に入るようにしておく必要があります。 また、他者の力を借りるために、共通の目的を持つもの同士でつながったり、SNSアプリのコミュニティ機能を利用したりして、お互いに影響を及ぼし合うことが大切なのです。 「緊急性(低)×重要性(高)」にどれだけ時間を割けるかによって、人生の豊かさが変わってくると思います。 ■通勤に片道1時間かける人が年間で失っている時間 「時間がない」をやめるコツとして、効果を実感しやすいのは次の2つです。 ひとつは、「引越し」です。出社が必要な会社員なら会社の近くに引越してはいかがでしょう。「家賃が高くなる」「生活費の負担が増える」と思うかもしれませんが、お金で買えない時間を確保する方法としては効果が大きく、重要ではないでしょうか。 通勤に片道1時間かかる場合、その時間を有意義に使うことができればそれもいいかもしれません。2時間×週5日×年間52週間=520時間という莫大な時間を捻出できるからです。ただ電車のダイヤや天候に左右されマインドシェアをとられたり、乗り換えなどの手間暇を考えたりすると、意外と有効に使えていないものです。 もしその年間520時間の通勤時間を漫然とネットサーフィンをしていたりマンガやゲームをしていたりするだけなら、引越しすることで自分の時間をつくり出すことができるはずです。2年で1000時間以上の時間になるので、それなりの難易度の資格試験をとるにも、新しい分野の勉強や技術習得をするにも十分な時間です。 月額10万円家賃がアップして年間120万円の家計負担になったとしても、その時間を学習に充てると決めて実行できれば、年収を120万円以上アップさせることはそんなに難しいことだとは思いません。