入院患者85人を搬送、新病院へ 琉大病院が移転、外来あす6日から 沖縄
琉球大学病院は、西原町上原から宜野湾市喜友名への移転に伴い、入院中の全ての患者85人を4日、新病院へ搬送した。 【動画】ハイブリッドERや海が見える眺望も 琉大病院
年度内の医学部移転を前に正月で退院する人が多く、道路がすいているこの日を選んだ。県内20病院の協力も得て総勢360人の態勢を組んだ。 午前7時、患者に看護師らが付き添い、搬送を開始。救急車20台に介護タクシー15台も加わって次々に旧病院を出発した。新病院までは約8・5キロの道のり。ピストン輸送をして、正午過ぎに無事、搬送を終えた。重症患者37人もおり、大屋祐輔院長は「患者さんを安全に運ぶ重要な日。急変がないように細心の注意をしている。沖縄県全体の医療者に協力していただき、感謝している」と述べた。 琉大病院は1984年に那覇市与儀から西原町へ移転。築40年を経て老朽化し、手狭となっていた。跡地利用について大屋院長は「検討中」としつつ「西原町の厚意で受け入れてもらった経緯がある。地域に役立つとともに沖縄の活性化につながり、かつ持続可能なものにしたい」と述べた。新病院は、返還された米軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅跡地にあり、6日から外来診療を始める。
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