稲森佑貴が“新ボールで”人生4度目のエース達成「一瞬過ぎて『お?』みたいな(笑)」
<ダンロップフェニックス 最終日◇17日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71> スリクソン新ボールを手に笑顔の稲森佑貴【写真】 ダンロップ契約選手の稲森佑貴が17番(実測170ヤード)でホールインワンを達成した。人生では4回目。試合では2017年の「~全英への道~ ミズノオープン」以来2回目となる。大会主催の3社※から賞金30万円が贈呈された。 今季17例目(15人目)の達成。今大会では2020年に杉本エリックが第2ラウンドの3番で達成して以来4年ぶりで、17番に限れば09年に佐藤信人が第3ラウンドで記録して以来、15年ぶり6人目となった。 実は、そのホールまではアイアンショットに悩みを抱えながら回っていた。「とりあえずグリーンに乗ればいいな、つけばいいな、みたいな感じでバーンと打ったら、いい感じに(ピンに)スジった」と6番アイアンで放ったショットはワンバウンドして手前から転がり、カップイン。「一瞬過ぎて、『お?』みたいな感じです(笑)」。そのあとは同組の石川遼やキャディらとハイタッチをかわした。 エースを達成したボールは、3日目から使い始めたスリクソン『Z-STAR XV』のニューモデルで、松山英樹も使用している。「しっかり重く弾いて、打感が手に伝わるところがいい。硬すぎず、ちゃんとグリーン上で柔らかく止まってくれる」と絶賛した。 最終日は1イーグル・4バーディ・3ボギーの「68」でプレー。ホールインワンがあったものの「微妙ですね。最後ボギーフィニッシュしてしまったので…」と表情を曇らせる。4日間のフェアウェイキープ率は73.214%で1位。8季連続で同部門ツアー1位に輝いている“日本一曲がらない男”の面目躍如だが、本人としては納得いかないというのが本音だろう。 今季も残り2試合。「日本プロ」で2位タイ、「日本オープン」で3位とメジャー2大会で好成績を残したが、トップ10入りは4回。予選落ちは7回と苦戦している。「調子が悪いなりに、あらがってみます」。最後まで諦めずに戦い抜く意欲を示した。 ※住友ゴム工業、フェニックス・シーガイア・リゾート、毎日放送