欧州中銀、政策金利を据え置き 4会合連続、インフレ警戒
【ロンドン共同】欧州中央銀行(ECB)は7日に理事会を開き、4会合連続で政策金利を据え置くことを決めた。沈静化してきたインフレが中東情勢緊迫化の影響などから再燃する恐れが拭えず、物価を左右する賃金動向を踏まえ、利下げに転換する時期を慎重に模索する。市場では6月の理事会で是非を判断するとの見方が出ている。 主要政策金利は4.5%、市中銀行がECBに余剰資金を預ける際の中銀預金金利は1999年の単一通貨ユーロ誕生以降で最高となる4.0%で維持した。 ECBのラガルド総裁は理事会後の記者会見で、インフレ動向について「さらに多くの確証が必要なのは明らかだ」と述べた。