ロシア、北朝鮮兵を中心に据えて「猛攻」 ウクライナ軍司令官
【AFP=時事】ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官は17日、ロシア軍が同国西部クルスク州からウクライナ軍を駆逐しようと、北朝鮮兵を中心に据えて「猛攻」を仕掛けていると明らかにした。 【写真】北朝鮮軍、ロシア西部で「数百人」死傷 米軍幹部 ウクライナ軍は8月の越境攻撃以降、クルスク州の一部を占領している。 シルスキー氏は地元当局者に向けた演説で、「敵は3日連続で、クルスク州で猛攻を仕掛け、北朝鮮軍の部隊を積極的に活用している」と述べた。 ウクライナと米国、韓国の情報機関はいずれも、北朝鮮はロシアに援軍として約1万人を派遣したと指摘している。 シルスキー氏は「北朝鮮人傭兵(ようへい)は既に多大な損失を被っている。ウクライナ軍は敵の人員と装備を破壊し、防衛線を維持している」と述べたが、それ以上は明らかにしなかった。 ウクライナは16日、同国軍がクルスク州で北朝鮮兵少なくとも30人を死傷させたと発表していた。 一方のロシア軍は17日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝クラホベ南方約10キロに位置する小村一つを奪取したと発表。クラホベについても掌握目前だと主張している。 シルスキー氏は、約1170キロに及ぶ前線全域で「作戦・戦略上の状況は依然として困難」で、特にロシアが攻勢を強めているクラホベとポクロウシクの両方面の戦況が「最も困難」だと述べた。 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は16日、ロシア軍が前線全域で「戦略的な主導権」を握っていると述べていた。【翻訳編集】 AFPBB News