数多くの映画やドラマでの温もりあふれる演技で親しまれ、バラエティでも活躍した俳優・西田敏行さん。 17日、東京都内の自宅で亡くなったことが分かりました。 2002年に公開された映画「釣りバカ日誌」の13作目では富山県が舞台に。 ハマちゃん役の西田さんがロケに訪れ、県内に滞在し大フィーバーとなりました。 当時を知る人に思い出を聞きました。 全国で70万人の観客を動員した2002年公開の釣りバカ日誌13」。 富山県が舞台となり、富山市をはじめ新湊や宇奈月、井波でも撮影が行われ、各地に多くの見物客が訪れました。 宇奈月温泉「ホテル黒部」では1週間弱西田さんをはじめ撮影スタッフが宿泊し、ハマちゃんがホタルイカにちなんだ芸を披露する宴会のシーンやフロントでの撮影が行われたと言います。 当時を知る女将、中島ルミ子さんに西田さんとの思い出を伺いました。 ＊ホテル黒部女将　中島ルミ子さん 「私が若女将時代だったのですが、（西田さんが）優しく声を何度もかけてくれて、若女将なのとか、頑張ってねって（西田さんの言葉で）すごく勇気づけられた思い出がある。宴会のシーンで、にぎやかに大騒ぎしている雰囲気をすごく覚えていて、確か、ホタルイカにちなんだ芸を宴会中に即興で歌うシーンがあるが、その歌も西田敏行さんがさらさらと考えてくれて、周りにいるスタッフに富山弁を教えてもらって考えた歌の中に富山弁も入れて、それでできた宴会芸の歌だった。寂しい。すばらしい名優であり、心優しい俳優さんはもうなかなか出会えないかもしれないが、私たちにとっては間近で本物を見せてもらいすばらしい体験をさせてもらい、ありがとうございましたと申し上げたい」 西田さん、享年76歳でした。「釣りバカ日誌」で主演した出世より釣りを愛する万年平社員の「ハマちゃん」を演じ国民的な人気シリーズの立役者でした。