「麻宮サキに憧れた!」ヨーヨーもブームに…一世を風靡した『スケバン刑事』歴代主人公を振り返る
■2006年に復活!4代目スケバン刑事を演じたのはあのアイドル
時を経てスケバン刑事は2006年に復活する。4代目スケバン刑事・麻宮サキを演じたのは松浦亜弥さんだ。松浦さんは劇場映画『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』の主人公少女・Kを演じている。 本作にはKの母親役として、初代スケバン刑事を演じた斉藤さんが出演しており、母娘でその宿命を受け継ぐというドラマチックな展開が描かれている。また暗闇機関の長門裕之さんもカメオ出演しており、昭和のスケバン刑事を知る人にとっては嬉しい演出となった。 それまでの『スケバン刑事』といえば、アイドルらしさを漂わせながらセーラー服で戦う姿が定番であった。しかし本作のバトルシーンは一味違う。 映像技術が昭和の時代と比べて格段に進化したこともあり、松浦さんがワイヤーアクションを駆使して繰り広げるダイナミックな動きが圧巻である。さらに本作では専用の戦闘スーツを身にまとい、ネット犯罪や爆弾テロといった現代的な敵に立ち向かうという新境地を開いている。 だが『スケバン刑事』ならではのお約束も忘れてはいない。ヨーヨーを武器に戦うスタイルは健在であり、往年のファンには懐かしさを与えると同時に、新たなファン層にも面白さをアピールできている。アイドル映画の枠を超え、昭和の名作を近代仕様にアップデートした本作は、世代を超えて楽しめる内容だと思う。 『スケバン刑事』は世代ごとに異なる魅力を持ち、初代から4代目まで幅広い展開が楽しめるシリーズだ。 主人公が変わるごとに味方キャラも増え、彼女たちが持つオリジナリティ溢れる武器やセリフも魅力的だ。ドラマチックで型破りな展開が、今なお色褪せない魅力として語り継がれる名作である。
でかいペンギン