予選会1位突破が決まり、歓喜する立教大の選手たち　＝東京都立川市（撮影・福島範和）

第101回東京箱根間往復大学駅伝（来年1月2、3日）の予選会が19日、東京都の陸上自衛隊立川駐屯地から国営昭和記念公園にゴールするコースで行われ、1位の立大など10校が出場権を獲得した。 3年連続30度目の本戦出場を決めた立大の高林祐介監督（37）は、「まず本選の切符をこうしっかり取るっていうところが1番の目的で、そこに関してしっかり取れたっていうところが1番良かったところで。私としては初めてですし、ほっとした」と胸をなでおろした。 今春に監督に就任し、〝初陣〟となった予選会。関東インカレの2部ハーフマラソンで日本人3番手の5位だった稲塚大祐（4年）と、同8番手の12位だった中西洸貴（4年）の2人の主力を欠いてのレースだったが、序盤から安定した走りを全員で見せ、上位をキープ。馬場賢人（3年）が1時間3分56秒で日本人3番手（15位）のチームトップでゴールし、その後も続々フィニッシュ。チーム10人目の木島陸（2年）が137位でゴールし、全チームで一番最初に10人がゴールテープを切った。各チーム上位10人のタイムの合算も堂々のトップで、本戦への切符を手にした。 高林監督自身も、駒大4年時に主将として予選会に出場した。その経験も選手に伝え、チーム一丸となって戦った。当初の予定とは異なるエントリーとなったが、「それ以上に、20人近くの子たちがある程度合宿から継続してトレーニングはできていた。不安はなくて、スタート前はワクワクしていた」。レース前には「勝負はラスト5キロ。自分の中でラスト5キロをしっかり走れるようなセルフマネジメントをして走りなさい」と声をかけて送り出し、選手も期待に応えた。 来年1月2、3日開催の本戦の目標は、1962年以来63年ぶりのシード権の獲得。「10番以内っていったところを当初から選手たちも掲げてますし、最初はどうかなというところもあったが、彼らの思いとポテンシャルは間違いない。しっかりそこを取れるように準備をしていきたいなという風には思います」。2023年に55年ぶりに本戦に出場し、そこからさらに成長曲線を描いている立大が、箱根路での躍動を目指す。