初の頂点を狙った國學院大 復路で順位上げるも総合3位 「有終の美を飾って終わりたかった」/箱根駅伝
◇第101回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町往復/10区間217.1km) 箱根駅伝が2日間にわたって行われ、青学大が2年連続の総合優勝を果たした。初優勝を狙った國學院大は9分28秒差の総合3位だった。 箱根駅伝の総合成績&順位変動グラフをチェック! 往路はトップ青学大と5分25秒差と出遅れた國學院だったが、復路は意地で順位を上げて総合3位まで巻き返した。 課題としている“山”は下りの6区も嘉数純平(3年)が区間16位と苦戦したが、7区・辻原輝(2年)が区間2位で6位に浮上。9区・上原琉翔(3年)は終盤に腹部を気にする仕草を見せながら区間6位と踏ん張り、アンカー・吉田蔵之介(2年)が区間3位で順位を上げた。 往路から青学大、駒大の上位戦線にはうまく絡むことができず、「やっぱり力の差だと思います。本気で優勝を狙いに行って、これだけのタイム差。力がやっぱり劣っていたという結果だと思います」と前田康弘監督。素直に結果を受け止めていた。 区間ひとケタで安定している区間が多かったものの、山は上り下りともに区間ふたケタ。青学大、駒立と比べて区間賞がなく、爆発力も今ひとつだった。指揮官は「20人のうち10人を使うこの駅伝は、私自身も勉強不足で、力不足という部分も出たと思います」。まだまだこれから成長していくチームだ。 箱根駅伝初の総合優勝を狙い「歴史を変える挑戦~Ep.3」を掲げた今季。主将の平林清澄(4年)は「しっかりと有終の美を飾って終わりたかったんですけど、それはお預けということで。駒澤と青学だと戦えたというところが、本当に大きな集大成というか結果だったと思います」。 初の箱根の頂点には届かなかったが、出雲、全日本で2連勝した輝きは消えない。前田監督は「出雲、全日本は本気で取りました。フロックではないと思っていますし、選手たちをたたえてほしいです」と優しいまなざしを向けていた。
月陸編集部