コミュニティー施設「しかのいえ」で「縁がわ大学」 得意な事で学び合う
コミュニティースペース「しかのいえ」(北区上十条2)が5周年を迎え、11月23日、「しかのいえ縁がわ大学」を開いた。(赤羽経済新聞) 2019年に開店した同店は自宅の一部を開放した住み開きのコミュニティースペース。鹿野青介さん・華代子さん夫婦が運営する。 「しかのいえ縁がわ大学」は生活に密着した、暮らしを豊かにするさまざまな「学び」を楽しみながら学習する同店の新しい試み。当日は、地元在住のイラストレーター、越川智代さんが描いたしかのいえ縁がわ大学のキャラクター「鹿野学くん」のステッカーも配布した。 最初に鹿野さん夫婦のあいさつと、参加者が作ったくす玉を割って5周年を祝った後、作家でもある地元在住の杉原学さんが「これからのしかのいえ」をテーマに基調講演を行った。杉原さんと同店の関わりを振り返りながら、青介さんの「あなたが本当に好きなものを、ちゃんと尊重してますか」という言葉を引用し、同大学の核心に迫った。 青介さんが教えるリコーダー教室の発表会も行われ、生徒と共に演奏を披露。自由曲を演奏する場では難しい曲にチャレンジする生徒を見守り、講師としての姿も見せた。 「しかのいえの5年間を20分で振り返る」スライドショーでは1万枚ほどの写真を300枚まで絞り込むのに苦労したという。自身が映されたり、過去のイベントの様子が流れる度に、それぞれから感想が聞かれた。 最後に、縁がわ大学講座の内容を紹介。講師は、これまでも何かを教えて来た人ばかりでなく、個性豊かで一芸に秀でたメンバーが並ぶ。会場からも「山伏」「DJ」など気になる講座へ質問が寄せられた。 青介さんは「講座を受けたいという生徒はもちろん、新たに講師をやってみたいという方も歓迎。ここに集う皆さんにとって、しかのいえ縁がわ大学が、生活の中で後回しにされがちな『好きなもの』との付き合いを取り戻せる場になっていければ」と話す。
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