高速道路で車が故障…!レッカー車を呼んでも「ドライバー」や「同乗者」は乗せてもらえないのでしょうか?
高速道路で車が故障してしまった場合、レッカー車などを呼んで車を移動してもらう必要が出てくるかもしれません。 その場合、けん引されている自分の車に乗れないため、車を運転していた人や同乗者はどのように移動すればいいのか気になったことがある人もいるでしょう。 本記事では、高速道路での車の故障でレッカー車を呼ぶ場合に、どうやって修理場所まで行けばいいかについて解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
レッカー車に同乗することは可能?
高速道路で車が故障してしまうと、場所にもよりますが、一般道路のように自由に身動きを取りにくい状態にあります。 そのためレッカー車でけん引してもらう際に同乗したいと考える人もいるでしょう。同乗可能かどうかは、どのようなけん引サービスを使うかによって分かれるようです。 ■自動車保険付帯のロードサービスは基本NG 自動車保険の加入者を対象にしたロードサービスなどでは、基本的に同乗は難しいようです。 その理由として考えられる点は「道路運送法」に抵触するというものです。同法の第四条では「一般旅客自動車運送事業を経営しようとする者は、国土交通大臣の許可を受けなければならない」と定められています。一般旅客自動車運送事業とは、バスやタクシーなど旅客を目的地に有料で運送する事業です。 保険会社は加入者から保険料を受け取って営利を得ていますが、その保険料に含まれる付帯ロードサービスのレッカー車に加入者を乗せてしまうと、いわば加入者を旅客として扱っているようにみなされるかもしれません。 一般旅客自動車運送事業の許可を持たない業者がこれを行ってしまうと、道路運送法に違反するおそれがあります。 ただし高速道路に取り残されるケースや、ほかの交通手段を確保できず危険が生じ得るケースなどでは、例外として高速出口や公共交通施設があるところまで連れていってもらえることもあるようです。 今回のケースは高速道路での事故であるため、同乗できる可能性もあるでしょう。 ■1~2名まで乗車可能なサービスも 一般社団法人日本自動車連盟(JAF)でもレッカーでのけん引サービスを提供していますが、こちらについては同乗が認められています。具体的には2名(車のタイプによっては1名)まで同乗可能のようです。 なお3名以上いる場合など同乗できない際は、公共交通機関やタクシーなどの利用を検討しなければなりません。