「シリアを乗っ取り」は誤り トランプ氏発言に反論 トルコ外相
【イスタンブールAFP時事】トルコのフィダン外相は18日、同国が支援するシリア旧反体制派がアサド政権を打倒したことについて、中東の衛星テレビ局アルジャジーラに「乗っ取りと呼ぶのは重大な誤りだ」と主張した。 トルコによる「敵対的買収」と表現したトランプ次期米大統領に反論した。 トルコはシリア内戦開始後の早い時点から旧反体制派を支援し、シリアを逃れた活動家のほか数百万人の難民を受け入れてきた。トランプ氏は16日、反体制派について「トルコに操られているが、それは構わない。トルコは多くの人命を失うことなく敵対的買収を行ったのだ」と記者団に語った。 フィダン氏は「乗っ取りだとすれば、(政権を)乗っ取ったのはシリア国民」で、トルコにシリアで覇権を握る意図はないと指摘。シリア統治への関与では「トルコの、イランの、アラブの支配ではなく、(シリア国民との)協力こそが最重要であるべきだ」と強調した。