「うまいもん甲子園」に挑戦 女子高生3人が「こいする」食材に思いを込める
佐久平総合技術高校(長野県佐久市)食品加工部の1年生3人が、東京都で11月に開かれる「第13回ご当地!絶品うまいもん甲子園」決勝大会に県勢として初めて出場する。高校生が地元食材を使った料理の腕を競う大会で、3人は地元特産の佐久鯉(ごい)を使った料理を考案して8月の関東甲信越エリア選抜大会で優勝。決勝大会での優勝を目標に、味の改良を重ねている。 【写真】決勝大会に出場する佐久平総合技術高校の女子生徒
うまいもん甲子園は「全国食の甲子園協会」(東京)の主催。今年はご当地食材を生かした中食、外食メニューがテーマで、全国から73校218チームの応募があった。書類審査を通った43チームが、全国7ブロックごとのエリア選抜大会に進んだ。
出場したのは岩本美空(みく)さん(15)と浜香蓮(かれん)さん(16)、滝沢花蓮(かれん)さん(16)。県産食材をオリーブオイルで煮込んだ「こいする信州コンフィ」を考えた。延ばしたそばがきで信州サーモンを巻いた一品を真ん中に、周りには県産のパプリカ、トマト、キノコのほか、フードプロセッサーでペースト状にした佐久鯉のうま煮も入れた。開発に要した期間は1カ月ほど。佐久鯉や県産食材の魅力を伝えたい―との願いを込めた。
同校を含む9チームが出場した関東甲信越エリア選抜大会では、各チームが実際に考案した料理を作り、それに込めた思いを発表した。滝沢さんは「これまで作った中で、一番うまくできた」と話す。「素材の味が生かされている」「料理の盛り付けや彩りが良い」などの評価を得て優勝。岩本さんは「3人で一から考えて行動してきたのが優勝につながった」と喜ぶ。
決勝に向けた改良では、食感の改善、味付けに使う調味料の分量の検討などを進めている。うまいもん甲子園の「応援企画」として10月にはプロの料理人から指導を受ける機会がある予定で、レシピの完成度を高めて決勝に臨む。決勝大会に出場するのは10チーム。浜さんは「決勝では、これまでで一番良い料理を作りたい」と意気込んでいる。