浅倉カンナが引退試合で激闘展開も現王者・伊澤星花に判定負け。伊澤は「気持ちも技術もすごく高くて素敵なファイター」とメッセージ【RIZIN.48】
2017年に行われた「スーパーアトム級GP」覇者の浅倉カンナ(THE BLACKBELT JAPAN)が「RIZIN.48」(9月29日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でRIZINスーパーアトム級王者の伊澤星花(Roys GYM)を相手に引退試合に臨んだ。試合は0-3の判定で敗れ、引退試合を勝利で飾ることはできなかった。 1R、オーソドックスの伊澤とサウスポーの浅倉。浅倉はスイッチを見せるが、伊澤はいきなりタックルからテイクダウン。すぐにサイドポジションに移行。腕十字を狙う伊澤。浅倉がしのぎ、一時、猪木アリ状態。すぐに浅倉が立ち上がり打撃の展開に。伊澤が右の三日月。そしてタックルを狙う浅倉にカウンターでパンチを合わせる。そしてニータップでテイクダウンに成功の伊澤。浅倉はガードに入れる。動きが止まりブレイク。スタンドに戻り、伊澤は前蹴り。浅倉も打撃戦に応じ左ストレート。浅倉がタックルも伊澤は上を取って首を狙う。浅倉がしのぎ、伊澤はサイドポジションで首をキープ。
2R、伊澤が踏み込んでワンツー。そしてタックルからテイクダウン。コーナーを背に座る形になる浅倉。そこにパンチを連打の伊澤。浅倉が立ち上がるがその間もパンチの伊澤。伊澤が押し込むが浅倉は逆にバックを取る。伊澤が正対するが押し込むのは浅倉。伊澤が入れ替え、逆に押し込む。そして下にタックル。足をすくって浅倉を座らせるとパンチを連打。背中をつけた浅倉の首を抱えヒザを打ち込む。そして首を極めに行く伊澤。浅倉はブリッジで逃げようとするが、伊澤はマウントを取って首を決める。首が抜けると伊澤はマウントでパンチを連打。浅倉はしのぎ背中を向けると伊澤は4の字ロックから腕を取りに行く。浅倉がしのぐとバックをキープし、後ろからこつこつとパンチ。残り10秒で伊澤がスリーパーも浅倉はあごで受けしのぐ。
3R、前に出てパンチの浅倉に伊澤がタックル。伊澤がコーナーに押し込んで足を取って浅倉に背中をつけさせる。すぐに足を抜いてサイドポジションの伊澤。コーナーの下で逃げ場がない浅倉。浅倉はブリッジから上を取るが、伊澤は下からフロントチョークの体勢に。浅倉は腰を上げ、首を抜くとパウンド、そしてローキック。しかし伊澤はガードに入れてしのぐ。伊澤は下から三角を狙う。浅倉がしのぐとしたから蹴り上げ。浅倉が上の形でグラウンドに。伊澤は下から左腕を取りに行く。そして三角を狙うが浅倉は腕を抜くと立ち上がり、スタンド勝負を要求。打撃戦から伊澤は右ハイからタックル。伊澤は足をたたみパンチをコツコツ。残り30秒でサイドポジションに移行する伊澤。バックマウントからパンチを狙う伊澤だが浅倉は抜け出すとパウンド、そして踏みつけを狙う。パウンドを放つが伊澤は下から蹴り上げ。
試合後のマイクで伊澤は「浅倉カンナ選手、今まで女子格闘技を引っ張ってくれてありがとうございます。気持ちも技術もすごく高くて、本当に素敵なファイターだなと思います」とメッセージを贈った。 浅倉はその後に行われた引退式では引退試合を受けてくれた伊澤、榊原信行CEOをはじめとするRIZIN関係者、家族、ジム関係者、ファンらに感謝の言葉を述べ、最後は「最高の格闘技人生でした。ありがとうございました」と締めくくり、引退の10カウントゴングを聞いた。