月額200万円! 「紅麹」で辞任の小林製薬元会長、特別顧問就任で“通常の4倍”報酬に非難轟々
7月23日付で、大阪の大手製薬会社「小林製薬」の会長を辞任した小林一雅氏(84)。 【写真あり】資産1000億円超の元会長「自宅は芦屋の大豪邸」 同社が製造・販売した「紅麹」成分入りのサプリメントで健康被害を起こした問題で、厚労省への被害報告が遅れるなど、一連の対応に対する引責辞任だった。 小林製薬では代々、創業家出身者が社長を務めてきた。創業者・小林忠兵衛のひ孫である一雅氏は、1976年から社長、2004年からは会長を務めてきており、1976年以降、じつに48年間も代表権を握っていた、小林製薬の“絶対的権力者”だった。 一雅氏の会長辞任と同時に、息子・章浩氏も社長を辞任。現在、一雅氏は同社の特別顧問に就任し、章浩氏は代表権のない補償担当の取締役として留任している。 だが7月25日、一雅氏に支払われる報酬額が、通常の特別顧問の4倍にあたる月額200万円だったことが判明し、非難が沸き起こっている。 X上にはこんな怒りの投稿が相次いだ。 《反省など微塵もない!情けなさすぎ!恥ずべき行為!》 《こんな会長でも特別顧問。会社に残る意味があるのだろうか?》 《何の責任も感じてないんだな 小林製薬の製品買わない》 経済部記者はこう話す。 「小林製薬側は『知見と経験を活かすのが有用と判断』として、一雅氏に通常より高い報酬額を設定したと説明しているようですが、批判が起きるのは無理もありません。 創業家が保有する資産は、同社株を中心に1600億円超といわれ、さらに2023年12月期の一雅氏の役員報酬は、3億2300万円もあったわけですから」 本誌も「紅麹」問題が世間を大きく騒がしていた2024年4月に、一雅氏の贅沢な暮らしぶりを報じていた。 自宅は、兵庫県芦屋市の高級住宅街・六麓荘町(ろくろくそうちょう)のなかでも、ひときわ異彩を放つ “城” とも呼ぶべき存在感を放っていた。 前出の記者が言う。 「現在、紅麹サプリメント問題は死亡との因果関係を調査中ですが、今後の調査結果次第では、小林製薬側にかなりの経済的損失が生じる可能性もあるわけです。不祥事の実質的なトップだった人に、報酬を増額してどうするんでしょうか、という意見は多いです」 “盗人に追い銭”とは、まさにこのことか。
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