まさかの人気低迷…? J1入場者数アップ率ランキング11~20位。最下位は横浜F・マリノスに
減少は仕方ない?
13位:名古屋グランパス 本拠地:豊田スタジアム 収容可能人数:4万2753人 2023シーズン1試合平均:2万7504人 2024シーズン1試合平均:2万7078人 前年比:98.5% 名古屋グランパスは、今シーズンの1試合平均観客動員数が2万7078人でJリーグ屈指の数字を誇っているが、2023シーズンは2万7504人で、前年比は98.5%となっている。 昨シーズンは年間を通して上位にいた名古屋だが、今シーズンはスタートダッシュに失敗した。現在は12位となっており、このチーム状況が観客動員数が伸びない原因とも考えられる。 ただ、減少と捉える必要はないかもしれない。昨シーズンの最多観客動員数を記録したのは、国立競技場で開催されたアルビレックス新潟戦で、その5万7058人という数字が平均を引き上げている。 一方で今シーズンはホーム扱いの国立競技場での試合がないため、一気に平均を上げるのは難しい。今シーズン最も多くの観客が入ったのは第11節のヴィッセル神戸戦で3万8955人だった。 昨シーズンに比べて成績が芳しくなく、国立競技場開催の試合がないことを考慮すると、平均観客動員数のほぼ横ばいの状態は悲観すべきではないだろう。名古屋にとって2019シーズンの2万7612人が過去最多の平均観客動員数であり、この記録を塗り替えるチャンスがあるという点では前向きに捉えることができるだろう。
活気が戻ってきた!?
12位:柏レイソル 本拠地:三協フロンテア柏スタジアム 収容可能人数:1万5109人 2023シーズン1試合平均:1万1131人 2024シーズン1試合平均:1万1259人 前年比:101.2% J1リーグの入場者数増加率ランキング12位は、柏レイソルだ。2023シーズンの1試合平均観客動員数が1万1131人だったのに対して、今シーズンはここまで1万1259人で、前年比101.2%となっている。 昨シーズンのJ1リーグで17位だった柏は、開幕からリーグ戦9試合で3勝5分け1敗と、今シーズンは好スタートを切った。特に第8節の浦和レッズ戦では、今シーズンここまでで最多となる1万4201人の観客を動員、第15節の鹿島アントラーズ戦では、1万3384人の観客が詰めかけ、収容可能人数1万5109人の三協フロンテア柏スタジアムには多くの観客が訪れて活気にあふれていた。 5月末の横浜F・マリノス戦から4連敗を喫した時期には数字が伸び悩んだが、サポーターはチームの成績に関わらず熱心に応援し続けており、この応援が選手たちの励みになっている。 昨シーズンの柏はシーズン終盤に強さを見せ、ホームゲーム最後の4試合で1万人超えを達成し、観客動員数の平均を引き上げた。現在、柏はリーグ13位に位置しており、J1残留を確実にするためには、今後のホームゲームでの勝利が欠かせない。ファンの後押しを力に変えて、早めに残留を決めたいところだ。