松本城を被写体とした四季折々の風景写真が投稿されている公式アカウント

　長野県松本市の松本城管理課が運営する写真共有アプリ・インスタグラムの公式アカウントのフォロワー数が大きく伸び、国内の城で最多とされる熊本城を追い越しそうだ。松本城のフォロワー数は27日に2万7704人（午前10時半時点）で、熊本城（熊本市）の2万7749人に45人差と迫った。松本城を被写体とした魅力的な写真を数多く投稿したことが人気に火を付けたとみられ、松本城の「全国制覇」が目前に迫っている。 　松本城の公式アカウントは令和3年6月11日に公開を始め、近く丸3年になる。お城の風景やイベント案内など、これまでの投稿数は595に。投稿頻度は週3～4回で、今年になってからトップの熊本城を意識して、投稿数を増やした。 　令和4年2月11日に雪の松本城の風景を投稿したところ、「いいね」が7万8236人も付いた。昨年6月にお堀に水鏡のように映る松本城を投稿した際には9201人の「いいね」が付いた。投稿者は城管理課の職員3人で、見る人の興味を引くように画角や撮影の時間帯を工夫している。撮影者の一人、小林みかさん（25）は「常駐している職員だからこそ知っているお勧めの風景がある」と話す。 　熊本城を管理する熊本城総合事務所の職員も松本城の公式アカウントに注目しているといい、松本城の職員が連絡したところ「こちらも負けずにフォロワー数を伸ばします。お互い頑張りましょう」と激励の言葉をかけられたという。 　松本市公式アカウントはインバウンドに対応するため、英語、中国語、タイ語などのタグを付け、検索のヒット率が上がるようにした。外国人のフォロワーも多い。松本城管理課の松岡由香課長は「インスタグラムを最大限活用し、松本城の魅力を国内外に発信していきたい」と話している。