「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
【実例② 山口県山陽小野田市】
続いて紹介するのは同じ山口県、宇部市のお隣、山陽小野田市にある国道190号沿いの「新生町」交差点。この交差点は普通の十字路交差点となっているが、こちらも青の位置に矢印が組み込まれた信号機が設置されている。こちらはいわゆる「右折分離制御」と呼ばれる、直進・左折車と右折車が進行するタイミングを分離させる信号制御となっている。 このサイクル自体は幹線道路の交通量、特に右折車が多い交差点でよく見られる制御で、赤+直進・左折矢印→黄→赤→赤+右折矢印→黄→赤といったサイクルとなっており、青は使用しない。 普通は下の写真のような青・黄・赤の3灯式+3方向の矢印灯器が使用されることが多い。ただ「新生町」交差点にある信号機は使用しない青の位置に直進矢印が組み込まれており、直進矢印・黄・赤の3灯式と下段に左矢印・右矢印というイレギュラーな設置となっており、ユニークだ。 このような信号機も以前は山口県内各地で見られたが、撤去が進み、随時、このような一般的なものへ変更になっている。この交差点のものも近々変更される予定である。なお、この「新生町」交差点にある信号機も最新型ではないものの、薄型LEDの比較的新しいものである。
文・写真=丹羽拳士朗