横浜Eがリーグワン開幕戦で王者BL東京と真っ向勝負! 梶村主将「フィジカリティで勝負することが大事」
初優勝を成し遂げるためには、超えなければならない壁だ。横浜キヤノンイーグルスが『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25』開幕戦でディフェンディングチャンピオン・東芝ブレイブルーパス東京と対峙する。 【PHOTO】リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京) キャプテンを務めるCTB梶村祐介はBL東京と真っ向勝負を誓った。 「去年リーグで1回負けていて(第7節7-27)、ほぼほぼ完敗という内容だったので、しっかり準備して臨みたい。ブレイブルーバスさんとやるからにはフィジカリティからは逃げられないので、まずそこでしっかり勝負することが大事。まずインディビジュアルで勝負する、それをチームとして積み重ねていくことが大事」 2年連続『NTTリーグワン』プレーオフトーナメント出場を達成した横浜Eは今季、さらに上を目指すつもりである。 「2年連続で出たが、プレーオフに出ることは自分たちの中でも特別な感情があるので、まず『プレーオフに出たい』という思いがみんなの中にある。でも今まではそこで満足していたが、『優勝したい』と思う選手が増えてきたので、練習の質も変わってきた。今までも口では『優勝したい』と言っていたが、より具体的にイメージできるようになってきた」 優勝を目指しながらも、あまり先を見過ぎないことが大事だと主将は続けた。 「まず長いリーグ、戦い続けることが大事。昨年は接戦を何試合か落としているので、そういうゲームをしっかり取っていくことでプレーオフにつながると思うので、目の前のゲームに集中していきたい」 日本代表の活動から帰って来た梶村は、チームメイトの成長に手応えを感じていた。 「去年は『誰かが出なかったら勝てない』と思われたゲームがあったので、そう思われないように誰が出ても勝てるようなチームになっていかないといけない。代表で離れていて、チームに合流したら、『1年で人はこんなに変われるんだ』と思うほどだった。そういう選手がどんどん増えてくれば、チームにとってプラスになる」 とくにSO武藤ゆらぎとWTB石田吉平の成長に目を細めた。 「10番に武藤ゆらぎが入ったり、石田吉平が入っていたり、『少しずつイーグルスのラグビーが変化する時期に来ているのかな』と思う。(石田は)アタックが注目されがちだが、ディフェンスで力強いタックルをするし、ワークレートも高い。彼がいることでアタックでは爆発力が生まれる。 (武藤の良さは)ランニングできるところ。(田村)優さんと比べられて悩むことも多かったようだが、全くプレースタイルは違うので、彼は彼で自分のランニングラグビーをやって、それを自分たちがサポートしていけば、いいパフォーマンスを出してくれると思う。今まで10番は優さん頼みだったので、ゆらぎが入ったことでもっとテンポが上がるかもしれないし、違うラグビーができるかもしれない。ただ、まだまだ優さんから学ぶべきことは多い」 梶村は改めて開幕戦の勝利を約束した。 「去年も最後はポイントが開いたが、接戦をものにするために『プラスワンが大事になってくるのかな』と思う。戦っていく中で自信を付けていくことが大事。まずは開幕戦をしっかり戦いたい。日産スタジアムでできるのは、自分たちにとっても特別だし、横浜の人たちにも特別な場所。しっかり勝ちたい」 もちろん、王者BL東京も勝利を譲るつもりはさらさらない。NO8リーチ マイケル主将は結果にこだわるとキッパリ。 「最初の連戦がタイトになるので、一戦一戦パフォーマンスよりも結果にこだわる。東芝なのでディフェンスを見てほしい。身体をぶつけるところと勝つところを見てほしい。一戦一戦何としても勝つ。結果がすべて。いいパフォーマンスをして負けるより、勝つ」 両チームの試合登録メンバーは以下の通り。 【横浜キヤノンイーグルス】 1岡部崇人、2中村駿太、3杉本達郎、4レキマ・ナサミラ、5マシュー・フィリップ、6ビリー・ハーモン、7嶋田直人、8アマナキ・レレイ・マフィ、9ファフ・デクラーク、10田村優、11ヴィリアメ・タカヤワ、12梶村祐介、13ジェシー・クリエル、14石田吉平、15小倉順平、16庭井祐輔、17南友紀、18松岡将大、19コーマック・ダリー、20古川聖人、21シオネ・ハラシリ、22田畑凌、23松井千士 【東芝ブレイブルーパス東京】 1木村星南、2橋本大吾、3小鍜治悠太、4伊藤鐘平、5ジェイコブ・ピアス、6シャノン・フリゼル、7佐々木剛、8リーチ マイケル、9杉山優平、10リッチー・モウンガ、11桑山淳生、12ロブ・トンプソン、13セタ・タマニバル、14ジョネ・ナイカブラ、15松永拓朗、16原田衛、17三上正貴、18眞壁照男、19アニセ サムエラ、20山本浩輝、21池戸将太郎、22眞野泰地、23森勇登 『ジャパンラグビートップリーグ』以降の通算対戦成績を振り返ると、BL東京が10勝2敗と大きく勝ち越す。それでも『リーグワン』以降はBL東京の2勝1敗。『NTTリーグワン2022-23』第8節では、両軍合わせて15トライが乱れ飛ぶ乱打戦を横浜Eが59-48で制したのだった。 果たして、横浜Eが開幕戦に白星を飾るのか、BL東京が壁となって立ちはだかるのか。『NTTリーグワン2024-25』開幕戦・横浜E×BL東京は12月22日(日)・日産スタジアムにてキックオフ。当日、来場先着2万4000名にイーグルスオリジナルオーバーサイズロンTをプレゼント。チケット発売中。試合の模様は日テレ(関東ローカル)にて生中継。