ビフォーアフター!くたびれた2LDKが超機能的に大変身。
●キッチン 「キッチンは前と同じ場所にありますが、スペースを稼ぐために、床面積を玄関側に少しだけ拡げました。開放感を与え、向かい側のダイニングスペースのあるリビングとの行き来をスムーズにするために、キッチンと玄関との間の扉は取り払いました。キッチンには玄関から始まる大きな収納ブロックを作りました。奥行きがあるので、冷蔵庫も、洗濯機とミニランドリースペースもこの中です。この収納ブロックの一角にトイレの扉がありますが、オープンキッチンになったので、以前と比べると存在感は軽減されています。この戸棚の対面がシンク下収納と吊り戸棚のある作業スペース。カウンターとして朝食をとることもできる、シンクやコンロと一体になった大きな調理台を設置しました」
●リビング 「リビングはキッチンの向かい側にあり、ダイニングスペースを兼ねています。リビングと寝室を隔てていた壁の位置を動かして面積を拡げました。もともとこのリビングと隣の寝室は同じ広さでしたが、家族が集まるこの部屋は、大きなダイニングテーブルを置き、窓辺にソファのある寛ぎコーナーを設けるためにも、もっと大きい方がいいと考えました。間仕切り壁を移動したことで、寝室の扉の位置が変わったので、塞いだ扉の場所にニッチを作りました。壁の色を白にしたので、とても明るい印象になりました」
●主寝室 「主寝室はリビングの隣で、玄関からアプローチします。リビングを拡張するために扉の位置をずらしたのはこの部屋です。もともとあったブルーの大きなクローゼットは撤去し、玄関側の壁に沿ってクローゼットを備え付けました。長さが2m50あり、収納スペースをたっぷり確保できました。部屋と一体化した控えめな外観なので安らぎも損いません」
●浴室 「家族みんなで使える浴室を設けることは、絶対に譲れない一点でした。玄関扉の正面、納戸があった場所に浴室を設置することにしました。スペースを広げるために、扉の位置を少し前に出し、隣の部屋との間仕切り壁もずらしました。浴室はシャワー付き浴槽と、大きな洗面ボウルと鏡がある洗面台のふたつの部分からなります。いつものように、“鏡コーナー”が扉の正面に来るようにレイアウトしました。浴室の扉を開けたとき、浴槽が正面にあるより、洗面台が見えるほうが快適だからです」
text: Vanessa Zocchetti (madame.lefigaro.fr)