ビフォーアフター!くたびれた2LDKが超機能的に大変身。
パリの平凡でつまらないアパルトマンが、ふたりの子どものいるカップルのための小さなコクーンに生まれ変わった。スタジオ・カスティーユによるリフォームの秘話を公開! 【写真で見る】ビフォーアフター!くたびれた2LDKが超機能的に大変身。 スタジオ・カスティーユのスタイルとは? 光と生きる喜びと流動性をもたらすこと! これが多くのリフォームを手掛けてきた建築事務所の人気の秘密だ。最近もパリ11区の古めかしい薄暗いアパルトマンを、新オーナーの依頼で家族が住む明るい生活空間に生まれ変わらせたばかり。スタジオ・カスティーユ共同創業者のマチルド・アベルと一緒に現場を訪問した。 ■スタジオ・カスティーユ www.studiocastille.fr
出発点
「50年代以降おそらく一度も改装されていない、年季の入った暗い60平方mを家族用の明るいアパルトマンに改装することが私たちの使命でした。すでに子どもが1人いて、2人目の出産を控えたカップルのために、寝室はふたつ必要でした。寝室はもともとふたつあったので、手を入れた間取りは、主には玄関と浴室です。玄関とリビングを仕切る壁は、取り壊しのできない耐力壁でした。床板は良好な状態だったので残し、古臭いタイルを取り除きました。空間全体を明るくするために、色は白を基調にしましたが、無機質な印象にならないよう、ピンクベージュ系のパレットと、パステル系のアクセントをプラスしました。全体的にとても温かみのある空間になりました。トイレだけには、色へのこだわりを発揮しています!」 ●玄関 「玄関はすべての部屋に通じていました。玄関の正面には大きな納戸があり、入って左手には、幅80cmの細長い極小の浴室がありました。左手のふたつ目の扉はキッチン。トイレはキッチンからアクセスするようになっていました。玄関の左側最後の扉は暖炉のある寝室に通じるもの。これは子ども部屋になりました。右手には、リビングの扉と寝室の扉が並んでいました。私たちは、浴室だった空間を、2方向に開口のある収納ブロックに作り変えることにしました。キッチン側、玄関側の2方向から開けられる作りです(コートや買い物かごなどを収納するのに便利です)。キッチンの場所はリフォーム前と変わりません。玄関の壁には本棚を設けました」