こんな夫婦はお金が貯まらない…外国人女性が「計算ができないバカなの?」と驚いた日本独特のお金の習慣
■貯金ができないことを一方的に責めない 妻からすると、残高を気にするものの、夫から文句は出ないのですから、結局、自分に都合のいいように解釈します。こういった例はよくあります。 こんな場合は、貯金ができなかった妻を責めるのではなく、「今後のことを考えて一緒に貯金をしようよ」と優しく持ちかけることです。実は、夫が陰で妻の悪口を話して、オタオタしている夫婦は多くいます。 最大の方策はおこづかい制をやめること。そして、試しに夫が家計を管理してみること。定額制にして、毎月、食費だけの決まった金額を妻に渡すという方法です。 これで妻がうまくやりくりしてくれれば、貯金が増えているところを毎月証明することができ、嬉しさが増します。最近、こういった夫がお金を管理する夫婦も増えています。私の周りでは、給与が高かったり、姑が同居したり近くに住んでいるケースで多いようです。 しばらく経つと、貯金はかなりの金額になるはずです。「これを住宅ローンの頭金にしよう」と提案すれば、具体的な目標ができて、喜びを分かち合えます。しかし、この場合、その預金口座からは、夫だけが引き出すことができるようにすること。 妻には酷なようですが、「悪い」と思ってはいけません。それが二人の将来のためになるのです。 ■二人の給与を同じ口座にまとめる 方策はもう一つあります。妻の給与の振込先を夫の口座と同じ口座に指定することです。そうすれば、支出の割合を3対2に分ける必要もなく、全額をその口座から払えばいいのです。 そうなると夫の約23万円と美咲の約20万円の合計約43万円が同じ口座に入るので、数字が見えやすくなります。そこから家賃と光熱費、二人分のスマホと通信費などの固定費と食費が差し引かれていくのです。 そうしたら、その次に目的別の支出項目を設定します。これは、二人で夢を語るということにつながります。共通の目標、夢があれば、お金のことも楽しく話せます。家を買う、子供をつくるなどの共通の目標について、明確に数字を定めてください。 まずは少額で、わかりやすい旅行の計画からでもいいでしょう。「今年の夏休みは8月20日から2週間、有給休暇を取得するから、今からツアーを探してみよう」などと提案するのです。 ポイントは具体的な日程まで決めること。口約束にならないように、はっきり目標を決めることが大事。そのために具体的に必要な額を計算します。 旅行先が決まればツアー料金がわかりますので、そこから逆算して、その分を貯金しようというふうに、まず共通の目標を立てることです。