集まれデジタル住民 人気コスプレイヤーがPR、和歌山県那智勝浦町
和歌山県那智勝浦町が15日から、関係人口の創出を目的に「デジタル住民」を募集する。法律に基づく住民登録ではなく、最先端の認証技術で保有者を明確にしたデジタル画像をウェブ上で購入することでデジタル住民になれ、さまざまな特典が受けられる仕組み。日本を代表する人気コスプレイヤーが熊野にちなんだ衣装でPRに一役買い、町のファン獲得を目指す。 【【動画】アサマリンドウ群生 和歌山県那智勝浦町の阿弥陀寺の動画はこちら】 地方自治体活性化の取り組みをしている一般社団法人「公民連携推進機構」(東京都)などと連携した「『コスプレイヤーが日本を元気にする!』プロジェクト」。那智勝浦町や奈良県宇陀市など全国7自治体が参画しており、那智勝浦町を皮切りにインターネットの募集ページ(https://nft.hexanft.com/users/KR5quhMloDiBhY/issued)を通じて、デジタル住民を募る。 那智勝浦町では、人気コスプレイヤーのえなこさんや東雲うみさん、よきゅーんさんが熊野の神の使いである「八咫烏(やたがらす)」や熊野詣での平安衣装、サッカー日本代表をテーマにした衣装に身を包んだ写真を熊野那智大社などで撮影。それらの写真は「デジタル住民NFT『アンバサダー』カード」という名前のデジタル画像(4K8千円、モバイル3千円)として販売し、購入者が同町のデジタル住民になれる。収益の半分は企業版ふるさと納税として町に寄付される予定。 町ではデジタル住民向けに、実際に来町した際に使える商品券やロケット「カイロス」打ち上げ見学場への無料招待、温泉を巡ることができるチケットの進呈などの特典を用意している。 堀順一郎町長は「地域振興に一役買いたいと思っておられる有名なコスプレイヤーが八咫烏などの衣装を着てくれて、すごくPRになる。町を知ってもらってファンになっていただき、できれば実際にお越しいただいて、ゆくゆくは本当の住民になってくれたらうれしい」と話している。
紀伊民報