結石以外にもリスクが…「柿」を食べすぎるとどうなる?知っておきたい柿のメリット&デメリット
体が冷えやすくなる
柿は8割以上が水分で占められ、カリウムも多く含まれています。このことから、食べすぎると利尿作用が促進されて体熱が放出されやすくなり、体を冷やしてしまうことが考えられます。 また、柿を冷やして食べる場合には、作用が強まりやすくなる可能性があるため注意しましょう。 体が冷えると、下痢や腹痛をはじめとした体調不良の原因となることも。 普段から手足やお腹が冷えている人はとくに、食べすぎないようにすることをおすすめします。
便秘しやすくなる
健康に役立つイメージのある食物繊維ですが、こちらもとりすぎによっては逆効果を生むことに……。 食物繊維は、性質の違いによって水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分けられます。柿の食物繊維のうち、8割以上が不溶性食物繊維です。 不溶性食物繊維は、便のかさを増やして腸に刺激を与える働きがある一方で、水溶性食物繊維の摂取量が不足していたり不溶性食物繊維の割合が多すぎたりする場合には、便の水分量が減って硬くなり便秘や腹痛などの原因となることもあるのです。 また、タンニンをとりすぎてしまうと腸の運動が抑えられてしまい、それも便秘の一因になると考えられるでしょう。
貧血になりやすい
渋みのもとであるタンニンですが、水に溶けやすい状態で存在すると渋さを感じますが、熟した甘柿や渋抜きした柿の中では水に溶けなくなり渋みを感じなくなります。しかし、渋みを感じることはなくてもタンニンは含まれたままなのです。 このタンニンは、鉄と結びつくと鉄の体への吸収を抑えてしまう働きがあります。そのため、柿を食べ過ぎると体内の鉄が不足して赤血球中のヘモグロビンが少なくなり、鉄欠乏性貧血の原因となることも。 貧血になると全身の細胞に酸素が行き届かず、熱の産生が低下します。このことも、冷えを悪化させるといわれています。
柿を楽しむ量とタイミングは?
上記のとおり、柿に含まれる栄養素や成分には、メリットとデメリットの両方があります。 そこでここからは、安心して柿を楽しめる量とタイミングについて解説していきます。