日本ハムの木村文紀選手が引退試合を行いました。ケガも多かったですが本当によく戦ったと思います【辻発彦のはっちゃんネル】
引退試合で胴上げされた木村。「17年間やった自分に、お疲れさまと言いたい」[写真=川口洋邦]
9月20日、日本ハムの木村文紀選手が古巣・西武との一戦(ベルーナ)で引退試合を行いました。私が通っていた治療院と埼玉栄高に関わりがあり、木村選手のことは高校2年生のときから知っていました。2007年、高校生ドラフト1巡目で投手として西武に入団。その後、外野手に転向しましたが、私が西武監督時にも主力選手として働いてくれました。足が速く、肩も強く、パワーがある。身体能力が抜群で、期待が高い選手でした。 思い出されるのは監督1年目の17年、札幌ドームでの日本ハムとの開幕戦です。2対0で迎えた3回裏二死一塁で大谷翔平選手(現エンゼルス)の打球が右翼線を抜きましたが、右翼の木村選手がクッションボールをつかむと二塁の浅村栄斗選手(現楽天)、捕手の炭谷銀仁朗選手(現楽天)とつなぎ、ホームで一走・西川遥輝選手(現楽天)を刺しました。3人のうち、誰かが少しでも崩れていたらセーフだったでしょう。私の理想とする野球が開幕戦ででき、こういうプレーを続けていけば・・・
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週刊ベースボール