「買い替えた方がお得」と言って新車の”ハリアー”を5年で乗り換えようとする夫…。なぜお得になるのでしょうか?
車の乗り換えタイミングは人それぞれです。車を購入して10年以上乗り続ける人もいれば、もっと早い段階で乗り換える人もいます。 中には、今回のケースのように「車を売却するなら5年がベター」と考える人もいるようです。 本記事では、ハリアーを買い替えるタイミングとして「5年がいい」と考える人がいる理由について解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
「車の買い替えは5年がいい」といわれる理由
一概にはいえませんが、車は5年で乗り換えるといいといわれる理由として、以下の点が考えられるでしょう。 ・メーカーの「特別保証」が切れるから ・ローン完済を迎えるタイミングだから ・相場価格がまだそれほど下がっていないから それぞれの点について解説します。 ■メーカーの「特別保証」が切れるから 車メーカーの保証には、ほぼ全ての部品が対象となる「一般保証」と、走行や安全など特に大切な部品が対象となる「特別保証」があります。 一般保証は、新車登録から3年間もしくは走行距離6万キロメートルのどちらか早い方で終了し、特別保証は新車登録から5年間もしくは走行距離10万キロメートルのどちらか早い方で終了することが一般的です。 特別保証が切れた後に部品トラブルが発生すると、多額の出費が発生するおそれがあるため、このタイミングで買い替えを考える可能性があります。 ■ローン完済を迎えるタイミングだから マイカーローンを組むドライバーの平均的な返済期間は5~7年が多いといわれています。ナイル株式会社が全国の男女234人を対象に行った「新車のローンに関する調査」によると、新車のローン年数で最も多いのは「5年」でした。 5年たってマイカーローンを完済したことで、「車の売却やほかのマイカーローン契約が行いやすくなる」と考え、買い替えを考えるかもしれません。 ■相場価格がまだそれほど下がっていないから 一概にはいえませんが、車は5年前後でフルモデルチェンジされることがあります。フルモデルチェンジが行われると、現行の車が「旧モデル」となりますが、このときに価格が低くなってしまう可能性があります。 一方、フルモデルチェンジ前であれば「現行モデル」として売却可能です。現行モデルであれば、大きく価格が下がらない状態で売れると思われます。 そのため、できるだけ高く売れるよう5年経過したタイミングで乗り換えを考える人が少なくないでしょう。 ちなみに今回のケースの「ハリアー」ですが、2020年6月発売モデル(ガソリン車2WDグレードS)の場合、メーカー希望小売価格が312万8000円(税込み)です。 ある中古車サイトで年式が2020年のタイプの中古車価格を見ると、230万円台~290万円台で取引されていました。2020年6月発売モデルであるため5年落ちの車はまだありませんが、4年ほど経過した現時点で200万円台で売却されています。
5年は乗り換えを考えるタイミングの候補になる
乗り換えのタイミングに絶対はありませんが、5年乗り換えを検討する人は少なくありません。メーカー保証やローン、相場価格などの要素を考えると、5年が乗り換えタイミングのいい候補になるといえます。 売却する車の価格と新しい車の購入費用の比較を行いつつ、乗り換えタイミングを計るといいでしょう。 出典 トヨタ自動車株式会社 ハリアー 価格・グレード ナイル株式会社 【新車のローンに関する調査】 約半数が毎月「2~3万円」負担している 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部