鈴木みのるが引退する太陽ケアの“ここだけの話”「全日本に5年お世話になった後に新日本に参戦して、今だから言えます」
12日、ホテルメトロポリタンエドモントにて、2025年1月31日に開催される『ジャイアント馬場没25年追善~太陽ケア引退試合~木原文人リングアナデビュー35周年記念大会』の記者会見が開催。鈴木ミノルが太陽ケアとの思い出を語った。 ケアは1994年にハワイに訪れていたジャイアント馬場に直訴し全日本プロレスに入団。武藤全日本時代にTAKAみちのくとのRO&Dや鈴木みのるとのGURENTAIなどで活躍したが、2013年以降はほぼ休業状態で限定的な参戦にとどまっていた。 今回ジャイアント馬場さんの命日に大会が行われるということで木原文人リングアナがケアに連絡をとったところ、引退したいとケアから申し入れがあり最後の試合が決定。本大会の実行委員長を務める和田京平レフェリーは「馬場さんが一から鍛えて強くなったケア。馬場さんの命日はケアと会った日。引退する日も馬場さんが絡んでる。僕も面接の時にいた縁もあるので、レフェリーをやらせていただきたいと思います」と宣言し、引退試合のカードとして『太陽ケア&鈴木みのる(パンクラスMission)&MAZADA(東京愚連隊)vs秋山準(DDT)&丸藤正道(NOAH)&小島聡(新日本)』を発表した。 最後のパートナーとなる鈴木も会見に出席し「太陽ケアは数多く僕のタッグパートナーって名前が上がる中で、個人的には一番思い入れがあり、日本とハワイアンで全然言葉が違うんですけど心が通じる、すごくしっくりくる楽しいパートナーだった。またいつか一緒にやりたいなと思ってたんですけど、まさかそれがあいつの引退試合になるとは思ってもなかったです。僕はジャイアント馬場さんと何の縁もゆかりもないんですけど、こうして太陽ケアを通して全日本プロレス、そしてジャイアント馬場さんと関わりを持つことができている。馬場さんの教えをケアを通して知ったっていうのは、かなり自分のプロレス人生において大きかった」と語る。 そして“ここだけの話”と前置きし「俺が全日本プロレスに5年間ぐらいお世話になった後に新日本に参戦するようになって、連絡もらったことがあります。『俺も行きたい』って。まあ今だから言えますけどね(笑)GURENTAIって当時武藤全日本の太陽ケアに『本当にこのままでいいのか?』っていう強いイライラする気持ちがあって、それをぶつけてスタートしたんですよ。あの時実は気をつけて試合をしてたことがあるんです。よかったら映像とか見て欲しいんですけど、反則を一回もしてない。ルールを守ってました(苦笑)その代わりプロレスのルールなんで、例えば5カウント数えられなければ反則OKとか、レフェリーが見てなければOKとか、そういうプロレス特有のものをフルに使った、すごい昔から存在してることを掘り起こしてた。20年前にこんなテクニックあったよね?30年前にこんな技が実はあったよねっていうのを掘り起こしてやってたのすごく覚えてます。GURENTAI現役また1人いなくなっちゃいますね。それはちょっとグッとくるものがあります」と思いを馳せた。
本大会にはゲストとして天龍源一郎、渕正信、武藤敬司、川田利明、田上明、小橋建太の来場が決定。馬場さんの付き人を務めた大仁田厚が「自分なりのやり方で馬場さんの供養をしたい」と、『スペシャルストリートファイト・トルネードバンクハウス8人タッグデスマッチ 大仁田厚&河上“ファイヤー”隆一&雷神矢口&宮本裕向vs葛西純&石川修司&竹田誠志&ブラックめんそーれ』を決定した。 全6~7試合程度を予定しているという本大会には、馬場さんの親族でありライセンス管理を行っている緒方公俊氏も協力し、展示や限定グッズの物販なども行われる予定だ。