実は「部屋の広さ=適用床面積」ではない? 空気清浄機の効果を下げる、間違った選び方・使い方とは
花粉症シーズンに突入すると、大きく需要・注目が高まる空気清浄機。さまざまなタイプの商品が販売されていますが、選び方や使用法が間違っていたりすると、効果が発揮できません。 【図で解説】空気清浄機をエアコンと正しく併用する方法 今回は、効果が薄れてしまいかねない、空気清浄機にまつわる「やってはいけない」NG行動を紹介します。
◆NG行動1:適用床面積と同じ広さの部屋で使う
空気清浄機には「適用床面積」が表示されています。これは日本電機工業会規格で規定された基準で、「30分できれいにできる部屋の広さ」のことです。実は、この目安には注意が必要。8畳の部屋で、適用床面積が8畳と表示されているものを使用するのでは物足りないのです。 花粉症などでお悩みの場合におすすめなのは、適用床面積の数値の2倍以上のもの。例えば部屋が12~16畳であれば空気清浄機の適用床面積が25~30畳以上のものを選ぶようにしてください。 花粉が床に落ちてしまったら、基本的にはもう吸引ができなくなってしまいます。適用床面積の数値が広ければ広いほどスピーディーに清浄できるので、素早く吸引できる空気清浄機を選びましょう。
◆NG行動2:プレフィルターの掃除を怠る
一般的な空気清浄機は、HEPAフィルタ-(脱臭フィルター)とプレフィルターの2種類のフィルターが使われている場合がほとんどです。汚れた空気が吸気口から入ると、プレフィルターで大きいホコリなどがキャッチされ、その後にHEPAフィルターを通って花粉やPM2.5などの微細な物質が濾され、きれいな空気が出てきます。 プレフィルターが詰まってしまうと、HEPAフィルターまで風が通りにくくなります。プレフィルターでせき止められた空気は上下左右から漏れてしまい、汚れたままの状態で出てくる可能性もあります。 このような悪循環を防ぐためにも、2週間に1回を目安にプレフィルターのホコリを除去するのがおすすめです。最低でも1カ月に1回はお手入れするようにしましょう。 また、加湿機能付きの場合は、タンクや加湿フィルターを常に清潔な状態にしてください。水垢やカビが付きやすい場所なので、お手入れを怠るとニオイの原因になります。