「ごはん」と「パン」ではどっちが高い? 1ヶ月で食費にどれだけ差が出る?
日本人といえばごはんのイメージですが、パンが好きな方も多くいます。世間では朝ごはんは「ごはん派」と「パン派」というテーマになるほど、パンも食卓には欠かせない存在となってきています。どちらも重要な主食ですが、どちらの方が経済的なのでしょうか。 今回の記事では、ごはんとパンの値段の比較とそれぞれの1ヶ月にかかる食費について紹介します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
ご飯とパンの値段の比較
総務省の令和6年2月分の家計調査報告によると、2人以上の世帯で1ヶ月にかかる米の値段は1527円であり、パンの値段は2861円となっています。この数字から見ると、1ヶ月あたりにかかる費用はパンの方が高いことが分かります。 パンは物価高の影響で小麦の価格が上昇しているため、購入価格も高くなっています。また金額は変わらなくても、入っている量が少なくなっている可能性もあります。そのため、パンの方が消費も早く、購入する金額も膨れ上がっていく恐れがあるのです。 ■ごはん一杯当たりの金額 小売物価統計調査によると、2023年12月時点でのうるち米(1袋・5キロ)の価格は東京都区部で2386円となっています。ごはん茶わん1杯約150グラムには精米約65グラムが必要です。一食あたり約31円となります。 ■食パンの一枚当たりの金額 上記と同様の条件では、食パン1キロあたりの価格は529円でした。6枚切りの食パン1枚が約60グラムなので、1食あたり約32円となります。
ご飯とパンの1ヶ月の食費
わずかではありますが、パンの方が高いことが分かりました。ごはんとパンではそれぞれ1ヶ月の食費はどのように変わるのでしょうか。毎日の朝食で比較してみましょう。 ■ごはんの場合 ごはんの場合は、一杯あたりの値段が約31円なので、31円×30日=約930円です。もちろん一杯以上食べる場合や昼食・夕食で食べる場合は金額が上がりますが、それほど大きな額にはならないでしょう。 ■パンの場合 パンの場合は、32円×30日=約960円です。ごはんと比較すると、30円ほどパンの方が高いことが分かります。 なお、1年間で見ると、約365円の差になります。そこまで大きな差はないですが、食費を抑えたいなら、ごはんの方が安くなる可能性があります。