知名度上げるため「当選しない選挙に出続ける」N党・立花党首 照準は参院選の全国比例
政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首は20日の記者会見で、大阪府泉大津市長選(15日投開票)で現職の南出賢一市長に敗れた選挙結果を踏まえ、自身が当選するには、小さな選挙区単位ではなく、全国単位の比例代表のような選挙がふさわしいとの認識を示した。ただ、出馬を公言する来年の参院選に向けて「比例で当選するため、これから当選しない選挙に出続ける。(知名度を上げるなど)思い切り合法的な事前運動になる」と強調した。 【写真】みんつく党・大津綾香氏へのつきまとい行為で書類送検された立花氏 立花氏は泉大津市長選について、「本当に良かった。戦うというよりお互い切磋琢磨した。南出氏とはもうすごく仲良くしましょうということで、まず『立花孝志毛布』を作る。立花のイラストや写真を入れて販売し、ふるさと納税の返礼品にする」と述べ、南出市政を支えていく考えを示した。同市は毛布の生産量日本一を誇る。 立花氏は「選挙は本当は争うものではない。お互いの主張をぶつけて当選した人が落選した人の公約を実現するのがベスト。泉大津市の税金で選挙させていただいたが、それ以上の見返りを市民に提供していく」とも語った。 自民党に対する姿勢については、「応援するといえば票は下がるが、うちは逆らう気はない」と述べた。「80年間平和を維持したのは自民。腐っても自民だ。われわれは自民のいけないところを是正してもらう。一番マシな政党は自民と公明党だ」と語った。 また、立花氏は、限られた時間の中で特定のテーマへの質問を繰り返し続ける記者を「出入り禁止」にしたという。この日の会見に出席した追求型で知られる東京新聞の望月衣塑子記者について問われると、「望月さんはちゃんと理解して質問していただいている」と一定の評価を口にする場面もあった。