フィアットが新グローバルカーシリーズ第一弾「グランデ パンダ」のエクステリアを先行公開
電動ラインナップの第一弾となる“メガパンダ”
2024年6月14日(現地時間)、フィアットは新グローバルカーシリーズの第一弾となる「グランデパンダ(Grande Panda)」のエクステリアを公開した。今回はあくまで外観デザインのみのお披露目だが、パワートレーンはEVとマイルドハイブリッドの2種類が用意されることも明らかにされている。 【写真】グランデパンダと今後デビューする兄弟車を見る 2024年7月に創業125周年を迎えるフィアットが、満を持して攻勢に転じる。ステランティスグループのグローバルプラットフォームを採用した次世代電動モデル(EVとHV)を毎年1台のペースで続々と市場投入していくという。すでに2月には、そのコンセプトモデル群を一挙に公開。それぞれ「シティカー」、「SUV」、「ピックアップ」、「ファストバック」、「キャンパー」とネーミングされていた。 今回公開されたのは、その第一弾となるシティカーの量産モデルである「グランデパンダ」。その名が示すとおり、歴代パンダの影響を強く感じるデザインテイストであるが、全長は3.99mと現行パンダと比べるとひと回り大きい。とは言え、あくまでBセグメントでありシティカーである。また、パンダの後継車ではなく、あくまで新ラインナップという位置づけであることも付け加えられている。現行パンダも2027年までは継続して販売されるとのことだ。
パワートレーンはフル電動とマイルドHVを設定
パワートレーンは、フル電動とマイルドハイブリッドの2種類がラインナップされると公表された。スペックのアナウンスはないが、事実上の兄妹車であるシトロエンC3/e-C3とほぼ同じと考えていいだろう。 マイルドハイブリッド版は、75kW/102psを発生する1.2リッターの3気筒エンジンに21kW/28psのモーター、さらに6速デュアルクラッチオートマチックを組み合わせたものになるはずだ。 またフル電動のEVでは83kWのモーターに44kWhのLFPバッテリーを組み合わせる。航続距離は320kmほどになると予想する。いずれにせよ7月にはインテリアとともに詳細なスペック、そして価格が正式に発表されるだろう。 発売は早くても2024年末。まずは欧州を皮切りに、中東、アフリカでデリバリーが始まり、追ってグローバルに展開される。もちろん、日本市場もリストに入っているはずだ。