鹿児島市整備の「桜島学校」再入札も予定価格超過で不調 市、随意契約を模索 不成立なら26年4月開校に影響も
鹿児島市は7日、同市桜島横山町に整備する義務教育学校「桜島学校」で、8月30日に再公告していた新築工事請負契約の入札が不調になったと明らかにした。応札者はいたが予定価格を上回り、落札されなかった。市は応札者に随意契約の交渉に応じる意向があるか確認している。随意契約が成立しない場合は、2026年4月の開校への影響が懸念される。 鹿児島市肝入りの「桜島学校」新築工事つまずく 予定価格超過や応札なし、工区再編して再公告 完成見込み半月遅れ26年2月に
市教育委員会学校整備室は「随意契約の交渉ができるか分からない限り、(開校への影響や設計の見直しを含め)今後の対応は判断できない。応札者の動向を見守る」としている。 同室や市契約課によると、交渉に応じる事業グループがいた場合、今回の応札時より価格を下げた見積書を提出してもらう「見積もり合わせ」を実施する。市の予定価格を下回り、一番見積もりの低いグループと随意契約を結ぶことになる。契約締結に至らない場合は、再度入札を実施する必要がある。工期は約1年4カ月を見込み、当初は24年10月着工の予定だった。 桜島学校の入札を巡っては、7月、地元業者が特定建設工事共同企業体(JV)に参加しやすいよう、教室棟や給食室など4工区に分けて実施。ただ、作業員の確保が困難であることや、運搬費、資材費などの高騰が理由で、1工区は予定価格を上回り、2工区は参加がなく不調となった。このため3、4工区は中止した。市は単価などを見直した上で二つに再編し、再公告していた。1.2工区(4社JV)は10月4日、3.4工区(2社JV)は7日に入札が不調になった。
南日本新聞 | 鹿児島
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