岸田首相、リニア新幹線沿線の8県知事と面会 当初目標の2037年全線開業維持の考え伝える
岸田首相は7日、愛知県の大村秀章知事らリニア中央新幹線が通る沿線8県の知事と面会し、当初の目標である2037年の全線開業を維持する考えを伝えました。 愛知県の大村秀章知事や静岡県の鈴木康友知事などリニア中央新幹線沿線8県の知事は7日、岸田首相と面会し、リニア中央新幹線の早期全線開業に向け、早期整備を図ることなどを盛り込んだ要望書を提出しました。 これに対し、岸田首相は「全線開業にかかる現行の想定時期の下、リニア中央新幹線の整備が適切に進むように環境・水資源の状況をモニタリングし、必要な指導と技術的支援を行っていく」と述べ、当初どおり、2037年全線開業という目標を維持する考えを伝えました。 リニア中央新幹線をめぐっては品川―名古屋間の静岡工区でいまだ着工できていないことから、JR東海は2027年の開業を断念しています。 これに伴い東京―大阪間の全線開業が遅れることが懸念されていますが、岸田首相は、「国家プロジェクトとして引き続き1日も早い全線開業に向けた取り組みを進めていく」と述べました。