図解「良いアイデアを生み出す人」のすごい思考 問題解決への近道「問いをデザイン」するとは?
チームで問題解決に取り組んでいるとき、「良いアイデアが浮かばない」「チーム一体となって取り組めていない」こともあるのではないでしょうか。 名著からベストセラーまでやさしく読み解くブックガイド『「思考法」の必読書50冊、1冊で図解してみた』を上梓した鈴木博毅氏が、『問いのデザイン』を解説します。 【図解】良いアイデアを生み出す人の思考法 ■良いアイデアを生み出す“問い” 「問題解決のための良いアイデアが浮かばない」 「そもそも何が本当の問題かわからない」
こういった悩みを抱える人もいるのではないでしょうか? 私がそうした人におすすめしたいのが『問いのデザイン』です。本書で解説されている「問いをデザインする力」を活用すれば、問題を正しく理解し解決に近付くことができます。 本書のポイントを3つにまとめて、図解で解説してきたいと思います。 ①問いには7つの基本性質がある 良いアイデアが出ないときは問いの7つの基本性質を活用し、「問いのデザイン」を見直してみましょう。良い問いには、思考を自由にする力があります。
②5つの視点から「問題」を捉えて、共通の「課題」に変える 問題=目標と動機はあるが到達の方法はわからない状況があります。本当の問題を捉えるには5つの視点を活用しましょう。問題から、関係者が「何を目指すべきか?」という合意、つまり課題に進化させていきます。 ③参加者の「体験」と「効果的な問い」を織り交ぜて進行させる コミュニケーションをしながら複数で学び、考えるワークショップでは、あえて制約をつけた問いを投げかけることでメンバーから斬新なアイデアを引き出すことができます。
■「新しい思考法」で世界を変える 優れた思考法は、問題解決のための新しい道を教えてくれます。また、目の前の壁を打ち破るような効果を持つときさえあります。 良いアイデアが思い浮かばない時、「問い」がデザインされていないこともあります。「問いをデザインする力」を身につけることで、問題の本質を理解し、メンバーを巻き込むことで斬新なアイデアを引き出すことができるはずです。
鈴木 博毅 :ビジネス戦略、組織論、マーケティングコンサルタント