中小企業勤務、30代で「年収300万円」ですが、昨年から新卒やパートの時給はどんどん上がっているのに、中堅社員の私は全く「昇給」していません。どうしてでしょうか?
会社内での不満がたまる危険性も
このように最低賃金で働いている新卒社員やアルバイト・パートが大幅に昇給する一方で、中堅やベテランの社員や仕事のできるベテランパートは昇給しにくいという状況は、従業員の不満につながりやすくなります。 しかし、中堅・ベテラン社員の不満を解消するために全社員を昇給させれば、人件費が高騰し、経営が難しくなります。また、配偶者の扶養の範囲内で働きたいと考えている人は、最低賃金の上昇によって働く時間を減らすしかありません。 人手不足が深刻な中小企業では、そのしわ寄せも中堅・ベテラン社員が受けるという状況も不満に追い打ちをかけるかもしれません。
まとめ
最低賃金の大幅な上昇により、地方の中小企業は最低賃金で働く若手やアルバイト・パートの昇給率が中堅社員やベテラン社員などの昇給率よりも高くなるというケースが発生しています。 厚生労働省では最低賃金引き上げに向けた中小企業・小規模事業者支援事業の業務改善助成金をPRしていますが、来年度以降も最低賃金の上昇が予想されており、経営状況が厳しい中小企業では、最低賃金で働く若手社員やアルバイト・パートだけが昇給し、中堅社員は昇給しにくいという状況が続くかもしれません。 出典 厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧 厚生労働省 平成14年度から令和6年度までの地域別最低賃金改定状況 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部