東洋大、インカレ悲願の初V 東京V入り内定FW新井悠太の大会初弾となるPK弾守り切る【全日本大学サッカー選手権】
◇28日 サッカー 第73回全日本大学選手権決勝 東洋大1―0新潟医療福祉大(宇都宮市・栃木県グリーンスタジアム) 東洋大(関東地区第3代表)が1―0で新潟医療福祉大(北信越地区第1代表)に競り勝って、インカレ初優勝を果たした。前半39分にMF新井悠太(4年・前橋育英)がPKを決めて先制。この1点を守り切った。決勝のPKを決めた新井が大会の最優秀選手(MVP)に選ばれた。 前半39分、決勝PKの場面。PKを獲得した選手が自ら蹴る場合もあるが、今回の東洋大は、反則を受けたFW村上力己(りき、3年・尚志)ではなく、エースの新井がボールを手にした。その前に訪れた決定機を逃していた背番号10は「このPKを取れなかったら、終わりだな」と思っていた。腹を決めると、「自信があったので、ただ蹴り込むだけでした」。右足でゴール真ん中付近に沈めた。 来季から東京V入りすることが内定しているサイドアタッカーは今大会の過去6試合でゴールがなかった。さすがの突破を披露する一方でシュートに精度を欠いていたものの、大一番で価値ある大会初弾を決めた。
後半48分に交代。「ちょっとソワソワする部分がありました」という思いで試合終了を待った。そして、「ホントに優勝したんだという驚きでいっぱいでした」と最高の瞬間を迎え、MVPも獲得。「1点しか取っていないのにな」と驚いたものの、「形はどうであれ最後の最後にちゃんと結果を残せてよかった」と胸を張った。 次はJ1リーグの舞台に挑む。「怖じ気づかず、ガンガンフレッシュにやっていきたいと思います。(自分のプレーを)しっかりやっていけば、(試合に)出られると思います」と、意気揚々と乗り込む。
中日スポーツ