『まる』堂本剛、27年ぶりに映画単独主演! 人生が勝手に転がり出してしまった!?
Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね【第1210回】 シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。 【写真13枚】『まる』堂本剛、27年ぶりに映画単独主演! 人生が勝手に転がり出してしまった!? ほか 今回は、10月18日公開の『まる』と『恋するピアニスト フジコ・ヘミング』をご紹介します。
『まる』堂本剛×荻上直子監督、夢のタッグが実現した!
『かもめ食堂』や『彼らが本気で編むときは、』など、国内外で高い評価を受ける荻上直子監督。 最新作となる『まる』は、日常が“◯(まる)”に侵食されていく男の姿を追った奇想天外な物語。 ちょっぴり奇妙だけど愛さずにはいられない人々を、独特の世界観で描いてきた荻上直子監督の作家性が凝縮された珠玉の一作が完成しました。
『まる』のあらすじ
美大を卒業したもののアートで食べていくことが出来ず、人気現代美術家のアシスタントをして暮らしている男、沢田。周囲の人間からハッパをかけられても、独立する気配もなければ、そんな気力さえなし。言われたことを淡々とこなすだけの日々を送っていた。 ある日、通勤途中に事故に遭った彼は、大切な腕を怪我したために職を失ってしまう。部屋に戻ると、床に蟻が1匹。その蟻に導かれるように、◯(まる)を描いた沢田。 その◯が知らぬ間にSNSで拡散されたことを発端に、沢田は正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名人になってしまうが……。
『まる』のみどころ
主人公の沢田を演じたのは、KinKi Kidsとして国民的スターの顔を持ち、クリエイティブプロジェクト「.ENDRECHERI.」としても独自の道を切り開いている堂本剛。 映画単独主演を務めたのは、1997年に公開された『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』以来、27年ぶり。荻上直子監督と企画プロデューサーからの熱烈オファーを受け、本作への出演が実現しました。 沢田役は、荻上監督が堂本剛にアテ書きしたもの。不思議な事態に巻き込まれていくうちに自分自身を見失ってしまうという、これまでには演じたことがないタイプのキャラクターを情感豊かに演じ、新境地を開拓しています。 共演は綾野剛、吉岡里帆、森崎ウィン、柄本明、小林聡美など、個性豊かな俳優陣が集結。 主人公・沢田とどんな人間関係を繰り広げていくかにも注目です。