【高松宮記念】芝短距離に強い種牡馬や騎手を東大HCが検証 武豊騎手らが複勝率30%超え
短距離でもC.ルメール騎手
<芝短距離戦に強い騎手> C.ルメール【94-84-44-212】勝率21.7%/連対率41.0%/複勝率51.2% 武豊【84-57-50-297】勝率17.2%/連対率28.9%/複勝率39.1% 松山弘平【78-67-44-442】勝率12.4%/連対率23.0%/複勝率30.0% 横山武史【72-61-63-343】勝率13.4%/連対率24.7%/複勝率36.4% 次は芝短距離戦に強い騎手について。 トップは94勝でC.ルメール騎手。過去5年で芝1400m以下のJRA重賞を9勝しており、タワーオブロンドンやグランアレグリアでGⅠスプリンターズSを計2勝している。平場では人気を背負いやすいこともあり妙味は薄いが、重賞では【9-5-4-15】で勝率27.3%と逆らいづらい。また、ほとんどの競馬場で複勝率50%前後と非常に高い好走率をマークしているが、中京コースは【6-3-2-27】複勝率28.9%と30%を下回っている。他の競馬場と比べればやや付け入る隙がある。 2位は武豊騎手。過去5年で芝1400m以下のJRA重賞を6勝している。意外にも最後に中央のスプリントGⅠを制したのは2007年高松宮記念のスズカフェニックスと10年以上遡る。函館、中山、京都の3場で勝率が20%を超えており、特に函館は【19-15-13-43】で複勝率52.2%と抜群の安定感。単勝回収率は117%とプラス域で、妙味も兼ね備える。武豊騎手が函館に遠征した際はスプリント戦に要注目だ。 3位は松山弘平騎手。過去5年で短距離重賞を5勝しており、GⅠでの最高着順は22年スプリンターズSのウインマーベルでの2着だ。下級条件での信頼度が高く、特に未勝利戦では【19-20-10-107】で勝率12.2%、単勝回収率146%を記録。京都外回り1400mと東京芝1400mで単勝回収率100%超えで、この2コースで狙いたい。 4位は横山武史騎手。上位4騎手の中で単勝回収率111%と唯一プラス。1-2枠or8枠に入った時の成績が良いのが特徴。1-2枠では【17-13-16-63】で勝率15.6%、単勝回収率159%、8枠では【15-7-7-55】で勝率17.9%、単勝回収率256%となっている。内枠からロスなく立ち回る競馬や他馬の影響を受けにくい大外枠からの競馬を得意としているのだろう。競馬場別では中山と函館が複勝率40%を超えており、特に函館では単勝回収率155%とプラス域だ。 今週末の高松宮記念に備えて中京芝1200mの騎手別成績も紹介する。トウシンマカオに騎乗予定のルメール騎手は【3-1-1-9】複勝率35.7%。ママコチャに騎乗予定の川田将雅騎手は【8-5-2-13】で同53.6%と非常に信頼度が高い。ルガルに騎乗予定の西村淳也騎手は【5-5-1-24】で同31.4%、ナムラクレアに騎乗予定の浜中俊騎手は【3-6-2-17】で同39.3%となっている。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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