【本日投開票】自民党総裁選、金融市場が《リスクオン》で反応しやすい主張は「高市氏>小泉氏>石破氏」の順か【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
市場がリスクオンで反応しやすい主張は、高市氏、小泉氏、石破氏の順か、午後の動きに要注目
以上より、高市氏は「積極財政+金融緩和継続」、小泉氏は「積極財政+緩和修正容認」、石破氏は「財政再建+緩和修正容認」のスタンスと思われ、市場がリスクオン(選好)で反応する可能性が高い政策主張は、高市氏、小泉氏、石破氏の順になると考えられます。ただ、一般に、物価の上昇が続くなかでの積極財政と金融緩和は、通貨安とさらなる物価高につながる恐れもあるため、慎重な政策判断が求められます。 このほか、安易な雇用規制の緩和は、労働者の不安を招き、消費への影響も懸念され、また、金融所得課税の強化は、貯蓄から投資の流れに水を差すことにもなりかねないため、それぞれ十分な議論が必要と思われます。新総裁は、決選投票となった場合、一部報道では午後3時40分頃に選出される見通しで、新総裁の記者会見は午後6時から予定されています。新総裁選出の過程で、実際に市場がどのように反応するか注目が集まります。 (2024年9月27日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【本日投開票】自民党総裁選、金融市場が《リスクオン》で反応しやすい主張は「高市氏>小泉氏>石破氏」の順か【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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