ボウマンFRB理事、現行の政策金利「もう少し長く」据え置きを
(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事は10日、インフレ率を目標の2%に下げるまで金融当局は「注意深く慎重に」行動すべきだと述べた。
ボウマン氏はテキサス州アーリントンでの講演。講演後の質疑応答では、金融当局は現行の政策金利を「もう少し長く」据え置く必要があるとの考えを示した。ボウマン氏は先週、インフレ率は「しばらくの間」高止まりする可能性が高いとの見方を示していた。
講演では「インフレとの闘いを進める上では、2%目標の達成に向けて注意深く慎重に進めることによって信頼性を維持することが何よりも重要だ」と語った。
その後の質疑応答では、現行の政策金利を「もう少し長く据え置く必要があるだろう」とした上で、「インフレ面で進展が見られなければ、そこから先に何をすべきかを真剣に考える必要が出てくる」と語った。
米金融当局者からは今週、高金利長期化を示唆する発言が相次いだ。
ボストン連銀のコリンズ総裁は8日、需要を抑制し物価上昇圧力を低減するには、おそらく従来の想定以上に長く金利を高水準に維持する必要があるとの考えを示唆した。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は7日、インフレが当局目標への道筋を進んでいるとの確信が得られるまで、金利を現行水準に「長期間」維持する方針だと語った。
原題:Bowman Says Fed Should Hold Rates Steady for ‘A Bit’ Longer(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Steve Matthews