「コイツらすごくなるんだろうな…」石川祐希の代表デビューを知る永野健がしみじみ「笑顔かわいかったなー」“最強の仲間”を得たキャプテンの10年
「今後こいつらすごくなるんだろうな」
今年5月に行われた黒鷲旗を最後に、永野は38歳で現役を引退した。黒鷲旗決勝の後、現役生活の中で印象に残った試合の一つに、2016年のリオデジャネイロ五輪世界最終予選を挙げた。 「僕は体の状態もよかったし、ピークだった。石川とか柳田(将洋)とか若い勢いが入ってきてくれて、『これは絶対(五輪に)行きたいな! 』と思っていたけど、行けなかったっていう悔しさはね、そらデカかったですよ」 ただその中で、日本男子バレーの明るい兆しを確かに感じ取っていた。 「当時の石川とか、柳田もそうでしたけど、向かっていく姿勢がすごかった。高いブロックや、強え相手だとわかっていても、それに立ち向かう勇気、姿勢。恐れずにバンバンバンバン行ける。自分たちでいろんなことを探っているし、アンパイなほうを選ばずに、チャレンジできる。だから人としても、プレーもデカくなる。今後こいつらはすごくなるんだろうなって、一緒にやっていて思いましたし、そういう選手を見て、どんどん周りにもいい選手が増えていって、今の日本代表があると思う」 あれから8年。自力で五輪切符をつかみ取っている日本は、世界ランキング3位(6月10日時点)の堂々のメダル候補としてパリ五輪の舞台に向かう。 「本当にメダル獲ってほしいですよね。本当に獲れると思うし。マジで期待しています」 永野が言うように、石川に触発されて次々に強い個が育ち、今の日本は石川主将頼みのチームではなくなった。最強のキャプテンが、最強の仲間を手に入れつつある。今夏、機は熟すに違いない。
(「バレーボールPRESS」米虫紀子 = 文)
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