舌戦を展開したライアン・ガルシア（左）と安保瑠輝也

　早くも〝危険水域〟だ。大みそかの格闘技イベント「RIZIN　DECADE」（さいたまスーパーアリーナ）の会見が26日（日本時間27日）に米ロサンゼルスで行われ、元K―1スーパーライト級王者の安保瑠輝也（29）がボクシングの元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア（26＝米国）と舌戦を展開した。 　安保はガルシアとボクシングルールの69．4キロ契約2分8ラウンド（R）のスペシャルエキシビションで対戦する。ロサンゼルスに乗り込み会見に臨んだ安保は「ハロー、アメリカ！」とあいさつしてからメッセージカードを手に「ライアン・ガルシアはプロ意識にかける。スポーツマンシップもリスペクトもない。それなのに自分を〝キング〟と呼ぶ。試合の日は日本の武士道を叩き込みたい」と英語で演説。読み終えるとメッセージカードを丸めて「フ××ク・ユー！」と叫びながら叩きつけた。 　これにガルシアからは「以前、日本に行ってパッキャオとの試合を見たが、彼が誰か知らないし興味もない。彼への返答は『フ××ク・ユー』だ」との反応だ。 　7月に行われたマニー・パッキャオとのエキシ戦で3分3R引き分けながら圧倒する内容を見せた安保にガルシアは「レジェンドであるパッキャオをKOしにいく姿勢が気に入らない。許せない。そんな安保と仲良くやるつもりはない。KOする準備はできている」と吐き捨てた。 　その後も不快感を露わにするガルシアに安保は「勝って安保瑠輝也の名を世界にとどろかせます。覚悟しておけ！」と不敵な笑み。ガルシアから「〝安保〟は英語で〝アホたれ〟という意味だ」と挑発されると「俺がアホならお前は日本語で〝インチキ小僧〟や」と切り返す。さらに「サムライスピリットで、この〝メッキで飾られたキング〟を退治するんで応援よろしくお願いします」とぶち上げると、アウェーにも関わらず歓声が起きた。 　これにガルシアも「安保は終わりだ。大みそかはおいしいラーメンを食べて日本を満喫して帰りたい」と返答。戦闘モードに突入した2人は、フォトセッションで額を突き合わせた。激闘必至の一戦の行方やいかに。