共栄学園が東京女子3位決定戦を制す エースの秋本美空主将「日本一を取りたい」/春高バレー
「春の高校バレー」として行われる第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(サンケイスポーツなど主催)の地方大会は24日、東京と愛媛で代表校が決まり、全出場校が出そろった。男女各3校が出場権を得られる東京では、男子は高校総体覇者の駿台学園、駒大高、東亜学園が、女子は昨年準優勝の下北沢成徳と八王子実践、共栄学園が出場権を獲得した。本大会は東京体育館(東京都渋谷区)で来年1月5日に開幕、12日に男女の決勝を行う。 【写真】母はロンドン五輪銅メダリスト、秋本美空は184センチの長身選手だ 2度のフルセットマッチを乗り越え、夢舞台の切符を手にした。東京女子・共栄学園の選手たちは、3位決定戦で文京学院大女を破り本大会の切符をつかむと涙を流して喜んだ。 エースの秋本美空主将(3年)が踏ん張った。準決勝は下北沢成徳に敗れたが、3位決定戦ではプレーでチームを鼓舞。0-1の第2セット、20-23の劣勢で強打を次々と決めて追いつく。ジュースの末に、最後はバックアタックでセットを取り返す。「全部持ってきて、決めるからと声をかけていました」。最終第3セットも強打、フェイントで主導権を握り、最後はサービスエース。逆転で決着をつけた。 母はロンドン五輪銅メダリストの愛さん(旧姓・大友)。名選手の才を受け継ぎ、日本代表にも登録された。春高は高校生活の集大成。「やってきたことを悔いなく全部発揮して、日本一を取りたい」と、力強く宣言した。(只木信昭)