子役出身の声優・石川由依、仕事と両立だった高校時代 芸能活動禁止で「先生にはこっそり許可を取って」
6歳から子役として活躍してきた石川、高校時代は?
石川は6歳の時から劇団に所属し、子役として活躍してきた。ひのきと同じ高校時代はどんな学生だったのか。 「劇団に入っていたので、夏休みなどはそちらに時間を取られてしまうこともありました。芸能活動禁止の学校だったので、先生にはこっそり許可を取って両立を心がけていました。部活もやってはいましたが、そこまでのめり込むことはなく、文化祭などにもあまり参加できませんでした。ただ、高校2年の文化祭でじゃがバターのお店を出して手伝ったのは楽しい思い出です。修学旅行では、ホテルで踊っていたら先生に怒られたりしたこともありました」 声優になったのは、高2の時に舞台を見に来た関係者から声をかけられたのがきっかけ。2007年、テレビアニメ『ヒロイック・エイジ』のディアネイラ役で声優デビューした。 「ひのきと同じ高2の時にアフレコを初体験して、高3になった4月から放送が始まりました。これがターニングポイントになりました」 ひのきの父は厳格だが、石川と父との関係はもっとフランクな関係だという。 「兄と姉がいるのですが、年が離れているせいもあって、家族には溺愛されました。兄弟の中で私が一番父に対してはっきり意見を言っていて、きょうだいからは『よくそんなに強く言えるね』と言われます(笑)。実は最近、父が昔少しゴルフをやっていたことを知り、同級生に誘われているらしいので、いつか私も一緒にゴルフができたらいいなと思っています。父にも、見てねと言ってみようかな」と微笑む。『オーイ!とんぼ』はゴルフ好きの石川の父も楽しんでくれる作品になっている。 ■石川 由依(いしかわ・ゆい)1989年5月30日、兵庫県生まれ。代表作に『進撃の巨人』のミカサ・アッカーマン役、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のヴァイオレット・エヴァーガーデン役、アクションRPGゲーム『NieR:Automata』の2B役などがある。幼少期から劇団で舞台活動を行い、声優としても豊かな表現力と繊細な演技が評価されている。その他、ラジオ番組出演やナレーション、イベント出演など幅広く活動中。
平辻哲也