債券は小幅高、米大統領選控えて米長期金利上昇が一服
(ブルームバーグ): 5日の債券相場は小幅高。米国の長期金利上昇が大統領選挙前の持ち高調整の買いで一服した流れを引き継いでいる。
SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、米金利はトランプトレードのみでの上昇継続は困難とみられ、「大統領選や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて膠着(こうちゃく)しやすい」と述べた。
4日の米10年国債利回りは前営業日比10ベーシスポイント(bp)低い4.29%程度。大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利するとの見方が後退し、金利上昇を見込むトランプトレードを巻き戻す動きが出た。1日は10月の米雇用統計を受けて買いが先行した後、インフレ高止まりや財政悪化、需給を巡る懸念を背景に売られ、同10bp高い4.38%と約4カ月ぶりの高水準を付けた。
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Hidenori Yamanaka