マウントゴックス、ビットコインとビットコインキャッシュで弁済を開始
マウントゴックス(Mt. Gox)は7月5日、顧客への弁済を開始したと発表した。一部のユーザーは約10年間、暗号資産(仮想通貨)の返還を待っていた。 かつて世界最大の暗号資産取引所だったマウントゴックスは、開設当初はビットコイン(BTC)取引の70%以上を扱っていた。 2014年初めのハッキングにより、推定74万BTCが失われた結果、同取引所は倒産した。 マウントゴックスが7月に弁済を開始すると発表した後、このニュースはビットコインとより広範な暗号資産市場に売り圧力を加えた。 「マウントゴックスは4万7228BTCを移動させ、弁済プロセスの開始を示した。これにより、大規模な売却の可能性から、市場に若干の不安が生じた。しかし、こうした懸念があるものの、市場が徐々に売却圧力を吸収していくため、長期的な影響はそれほど深刻ではない可能性があることは注目に値する」と、暗号資産取引所ウー・エックス(WOO X)のウィリー・チュアン(Willy Chuang)COOは述べている。 ビットコインは、この日午前中に5万4000ドルまで急落し、5カ月ぶりの安値となった。この暴落により、強気の見通しに賭けていた5億8000万ドル(約928億円、1ドル=160円換算)以上が清算された。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:CoinDesk|原文:Mt. Gox Begins Repayments in Bitcoin and Bitcoin Cash
CoinDesk Japan 編集部